それでも「あしたは風が吹くと聞いている」と前置きし、「そういう時には経験の差が出る」と続けた。もちろん風が吹くなかで対峙するコーライグリーンは「自分自身も大変だし、気持ちよく打てるものではない」と決して“歓迎”とは言えない。ただ「そのほうが自分のゴルフに集中できるし、天気が悪いほうが面白いだろうなと思います」と、そこで輝ける自負もある。
さらに「このコースはピンに絡んでも、つく場所によってはボギーにもなる。逆に外れていてもチャンスはあるし、マネジメントが重要。4日間伸ばし続ける、というのは難しいのでは」とも分析する。そういうなかでの戦いも引き出しに入っているはずだ。円熟味増すショットメーカーが、これまでの“経験”を武器に“勢い”に立ち向かっていく。(文・間宮輝憲)
