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トップ3に見る三者三様の“ボールの止め方” 笹生優花、畑岡奈紗は全米女子OPも楽しみ【辻にぃ見聞】

トップ3に見る三者三様の“ボールの止め方” 笹生優花、畑岡奈紗は全米女子OPも楽しみ【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2020年11月10日 11時30分

もちろん、他の引き出しもいわずもがな。「ユーティリティでスピンを効かせて高い球を打って上から落としていけますし、フェードの幅をコントロールして縦距離も合わせることができる」。最大の見せ場が18番。420ヤードと距離の長いパー4で、2打目はグリーン右手前の池が気になるフィニッシングホール。最終日の難易度は1番だった。

「2打差があるわけですから、池がかかる右ピンなんて狙わずピンの左に落とせばいい。ですが、ピン筋に高い球ですごいスピンをかけて手前にズドン。絶好調ということでしょうね」。ど派手なパフォーマンスは、常々ジエがいう『若手の壁になりたい』を同組の木村彩子、クラブハウスリーダーで待つ笹生優花らにまさに背中で語ったといったところか。

■復調した笹生優花、巧みで力強い畑岡奈紗は全米女子オープンで期待できる!

一方、2位になった笹生を辻村氏は「高い球で止められる」選手と評する。それだけに技術以上に調子の良さが求められる、とも話す。

「今季大活躍の笹生さんですが、一番スイングがよく見えたのが初優勝をしたNEC軽井沢72ゴルフトーナメントです。そこから調子を崩したわけではないですが、バラつきが出ていたように思います」

復調したと分かるのがフィニッシュ。「調子がよくないときは勢いのあるスイングなだけに、反動があってしっかり立てていませんでした。ですが、今大会では手足がピタっと止まっていました。調子がいい選手はラインを出せる、本当に調子がいい選手は縦の距離を合わせられる。だからこそ、ジエさん同様に18番でバーディを獲ることができたのです」。スイングのバランス、リズムはフィニッシュに出る。そこがハマってきたという。

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