またゴルフショップと提携して、クラブを買ったときに試合に招待するといった方法をとることもできる。ツアー開催地の小中学校の生徒を招待する試合もあるが、その規模をさらに広げるのはどうだろう。授業の一環で試合に来る子供たちの規模を市町村全体に広げる。都道府県単位でも希望者を呼ぶ。大学のサークル単位は、ゴルフだけでなく他の競技にも手を広げ、ボランティアなどで参加してもらうのもいい。
バスツアーのようなものを増やせば、遠足気分でやって来る人が大人も子供も増えるだろう。地域の子供会、青年会、婦人会、老人会などにも気を配れば足を運びやすくなる。老人施設のレクリエーションやリハビリとして来てもらうのもいい。プレー以上に老若男女が試合会場に集まるのが理想形だ。
コロナ禍がもたらした思わぬ恩恵であるゴルフ場の活況、これを逃す手はない。自粛生活の反動で自然の中に出かけたいという人々の希望を、うまくとらえるチャンスにすればいい。ツアーの将来につなげるための方策は、いくらあっても多過ぎることはない。(文・小川淳子)