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女性ゴルファーのためにJLPGAがするべきこと【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

女性ゴルファーのためにJLPGAがするべきこと【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

配信日時:2020年10月6日 19時00分

一番わかり易いのがティイングエリア問題。女性に限らず、自分に合ったティを選んでプレーするためにティハウいくつも設置されているのに、赤ティをレディースティと呼ぶ。飛距離が違っても一緒に楽しめるのがゴルフの良さなのに、いいスコアで回った女性に対し「どうせ赤からだろう」と言う言葉をかけることで、自分の小さなプライドを守ろうとする男のなんと多いことだろうか…。そういう人間ほど、距離のあるホールに行くと文句を言う場合が多い。

コンペや、いくつかのグループでプレーする場合、女性にホステス役を押し付けるのが当たり前の風潮もよくない。なぜ、各組に一人、女性が必要なのか。「女性はプレーが遅いから」と言う偏見を言い訳にする男性も少なくないが、そんなことはまったくない。飛ばなくても曲がらない女性がスタスタプレーしている中、飛ばし屋の男性が時間をかけることで、後続の組に迷惑をかけていることも多いからだ。

ゴルフをすることを職場に知られたくない、と言う女性が多いのも、ホステス役のようにあちこちから声をかけられてうんざりするから。これは、若い男性にもあてはまる場合がある。

女性ゴルファーを作るどころか、ゴルフへの参入を阻む理由はまだまだあるが、そのあたりを一番理解し、行動しなくてはならないのは、プロとは言え女性ゴルファーの団体であるJLPGAではないだろうか。

女性ゴルファーの在り方を業界にアピールし、生涯を取り除いていく旗振り役になるのだ。子育てしながらゴルフをするには何が必要か。ツアーで保育所を設け、選手もギャラリーもそこを利用できるようにする。JLPGAが契約したコースでは保育所があり、女性ゴルファーが利用しやすいようにする。

ロングドライブが苦手なら、シャトルバスを最寄駅から走らせる。そのコースに行けば、いつでも女性用のレンタルクラブが揃っていて、打ち比べができる。帰宅後、食事の用意をしなくてもいいように、お持ち帰りメニューが選べる…。できることはいくらでもある。アイデアを出し、それを引っ張って行けばJLPGAのイメージも上がるし、女性ゴルファーのファンも増える。

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