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原英莉花が師匠と同じ“日本タイトルホルダー”に 「ちょっとだけ自信を持って報告にいけます」

原英莉花が師匠と同じ“日本タイトルホルダー”に 「ちょっとだけ自信を持って報告にいけます」

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年10月4日 18時45分

ウィニングパットを沈めた原英莉花 静かに右こぶしを握り締めた
ウィニングパットを沈めた原英莉花 静かに右こぶしを握り締めた (撮影:佐々木啓)
<日本女子オープン 最終日◇4日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇6761ヤード・パー72>

今年の女子ゴルファー日本一の称号は、21歳の原英莉花がつかみとった。トータル16アンダーまで伸ばし、2位の小祝さくらに4打差をつける圧勝劇。黄金世代3人目のメジャー女王が誕生し、世代の通算勝利も21勝まで伸びた。

誇らしげにトロフィーを掲げる原英莉花【大会フォト】

最終18番のグリーン上。3mのバーディパットこそわずかに外れたものの、その後のウイニングパットを落ち着いて流し込む。「バーディパットを外して、シーンとしたような気がして(笑)」と、右手のガッツポーズは少し控え目。それでも、昨年6月に「リゾートトラスト レディス」でツアー初優勝を挙げた時のような涙は今回はなく、いつも通りの明るい笑顔で日本一になったよろこびを噛みしめた。

3日目終了時点で4打差をつけていた2位の小祝さくらとともに、2日続けて同じ最終組で回った。1番パー5では4mのチャンスを決め幸先のいいスタートを切ったが、その後はガマンの展開が続いた。6番パー4では、この日唯一となるボギーを喫する。しかし、この時の心境は今までに感じことがないものだった。「ボギーが来て“楽しいな”と思いました。なんかゴルフっぽいじゃないですか。気持ち悪いですよね(笑)。でもここでスイッチが入りました」。すると8番ですぐにバーディが来た。

「あそこは大事な場面だなと思いました」。今回の優勝をつかむうえで、勝負所と振り返ったのが後半の12番だった。11番でバーディを1つ積み重ねた後のパー5がそれだ。残り250ヤードのセカンドショットを、「パー5でバーディを獲るため」に今週から再投入した3番ウッドでピン20ヤードの花道まで運んでいく。この後は3mと寄せ切ることができなかったが、「読みにくいライン」を読み切ってカップにねじ込んだ。「きょう一番しびれましたね」。流れを切らさないためのこの“クラッチパット”が、13番での3連続バーディにもつながった。

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