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メジャー大会でルーキーやダークホースが大躍進、なぜ? “選手権ならでは”の理由も??【記者の目】

メジャー大会でルーキーやダークホースが大躍進、なぜ? “選手権ならでは”の理由も??【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年9月14日 17時30分

優勝した永峰も「景色が日本ではそうそうないコース。ボールが落ちるところも見えないし、グリーンもホールごとに特徴がある」と優勝後に語っていた。こういう言葉を踏まえると、やはりよくある林間コースよりも、事前にプレーしていたことによって有利な点は出てきそうだ。

■無観客
「ギャラリーがいないことで、特にルーキーはアマチュアの試合とあまり雰囲気が変わらないなかでプレーできているはずです。ツアー経験を積むと、声援が気持ちの張りになる場面を何度も味わうのですが、最初は戸惑う部分もあります」(森口)

これについては、こんな声も聞くことができた。2日目に「66」をマークし2位まで急浮上したルーキーの澁澤莉絵留は、「73」とスコアを落とした3日目のラウンド後、「昨日までと違って、カメラや人(記者、関係者)の数も増えたので少し雰囲気が違いました」と話した。もちろん観客はいないため、この日澁澤の組についていたのは十数名だったが、それでも「雰囲気の違い」を感じるほど。これが本来ならば数百人に膨れ上がるため、そのプレッシャーの差を推し量るのはたやすい。

■選手権の特性
上記した話は、これまでにも話題に挙がっており、その推測を補強する役割として有効なものだ。そして記者が『なるほど』と思ったのが、次の森口の言葉だった。

「(女子プロ)選手権は、協会(JLPGA)が主催してプロだけが参加する、いわば“身内の1番”を決める大会。そのため会場の雰囲気も、普段と大きく変わらない。同じ日本タイトルでも『日本女子オープン』は、敷居も高く、選手としても“普段とは雰囲気が違う”という感じがします」

確かに女子オープンは、主催する日本ゴルフ協会(JGA)のロゴを会場の至るところで目にし、アマチュアも多数出場。JGAが選出するナショナルチーム(日本代表)が、そのユニホームを着てプレーするなど、見る側としても独特な雰囲気を感じる。選手権で初日首位に立った青木瀬令奈が「(協会)会員である以上、ほしいタイトル」という話し方をしていたが、同じ“日本一”を目指す大会でも、選手のそれぞれの大会のとらえ方は異なるのかもしれない。

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