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倉本昌弘の言葉にヒントあり? プロスポーツ本来の姿はいつ取り戻されるのか【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

倉本昌弘の言葉にヒントあり? プロスポーツ本来の姿はいつ取り戻されるのか【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年9月1日 19時52分

完全隔離生活でも送らない限り、現状で感染リスクをゼロにすることは不可能だ。誰もが、リスクを最小限に抑えながら、ウイルスとともに生きていくことが必要とされている。その中で、いかに生活していくか。お客さんに見てもらうのが大前提のプロスポーツの世界では、その方向に動くのが当然なのだが、それがなかなか進まない。試合を行うという第一歩を踏み出したら、次は限定的でも観客に来てもらうこと。それを考えるのが当然のはずだ。

無観客ならリスクは少ない。だが、それでは何も始まらない。興行というプロスポーツの本質的な部分は、まったく取り戻せないことになる。

日本ゴルフ協会(JGA)主催の「日本オープン」、「日本女子オープン」、「日本シニアオープン」は、いずれも開催を発表しており、予選もすでに行われている。だが、いずれも一般非公開。しかも感染防止対策費用の増大とプロアマ中止を理由に賞金減額まで決めている。

会場の場所にもよるが、感染対策費用はかかるかもしれないが、観客を入れた時の費用(駐車場、ギャラリーバスの借り上げ、観戦スタンド、トイレなど仮設物設置など)と相殺に近いものになるとも予想される。大会中止よりは賞金を減らしてでも行ったほうがいいのはいうまでもないが、少しでも一般客を入れる方向でなぜ、進められなかったのか。

JGAオフィシャルウェブサイトでは「選手たちの素晴らしいプレーを観戦していただくことで、ゴルフの素晴らしさをお伝えする機会を失うことは、非常に厳しく苦しい決断でありました」と、3オープンのゼネラルプロデューサー戸張捷氏(JGA常務理事)のコメントが掲載されている。だが、ゴルフの素晴らしさを伝る機会をすべて失うのではなく、倉本会長がいうような方策もあったはずだ。

今週開催の「フジサンケイクラシック」が国内で行われる初戦で、その後の開催も正式発表には至っていない国内男子ツアーについては、無観客以外に外国人入国問題などもあって不透明な状態が続く。だが、9月以降、中止が発表されている2試合以外は開催される方向で動いている女子ツアーに観客が入れるのはいつになるのか。

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