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スランプの入り口とハマった泥沼【渡邉彩香復活への道のり】

スランプの入り口とハマった泥沼【渡邉彩香復活への道のり】

配信日時:2020年8月9日 15時00分

スランプの入り口を激白
スランプの入り口を激白 (撮影:佐々木啓)
6月に行われた今シーズン初戦の「アース・モンダミンカップ」で5年ぶりに優勝し、8月14日(金)に開幕する「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で2試合連続優勝を目指す渡邉彩香。長きにわたりスランプに苦しんだ長距離砲はいかにして苦難を乗り越えたのか。今回は調子を崩したきっかけと悪化した原因を渡邉本人に聞いた。

こんな風に打ってみたい!渡邉彩香の“直ドラ”【動画】

2012年にプロテスト合格。13年にギリギリ賞金ランキング50以内を確保し、シード初年度となった14年の「アクサレディス」で初優勝。翌15年には地元静岡の「ヤマハレディース」など2勝を挙げて賞金ランキング6位と着実に数字と実績を積み重ねていった。

16年には海外女子メジャー「全米女子オープン」に出場。リオ五輪代表の座をかけて20位タイから順位を上げようとした最終日の18番ホール。バーディを狙いギリギリを狙った3打目がグリーンエッジから池に転がり落ちた。このダブルボギーで38位に後退し、代表の座を逃した。

これが苦難の始まりだった。五輪出場を逃して「狙っていけないピンがあったり、自分の球じゃ思うように打てないホールがあったりすることを感じました。もう1段も2段も精度を上げてバリエーションを増やさないといけないと思って」と、アイアンの精度アップに努めた。特に持ち球のフェードボールの曲がり幅のコントロールを重点課題とし、世界で感じた足りないものを強化し始めた。

ところがコーチなどの手を借りず、一人で高みを目指したため、すぐさま壁にぶつかる。

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