■「ピンフラッグめがけて一直線ではダメ(笑)」
また、さらに誰にでも意識できる、こんなアドバイスももらった。新岡氏はシーズンが終わると、一般向けにコースマネジメントのレッスン業も行っている。一緒にコースに出て、実戦のなかで攻め方・守り方を教えるため、アマチュアのプレーを見る機会も多い。そのなかでよく自制を促すのが、『とにかく前に進みたい気持ち』だという。
例えば、林の中からのセカンドショットの場面。こういう時によく目にするのが、少しでもピンに近づけたいという欲から、前方の狭い木の間を無謀に狙うアマチュアゴルファーの姿だという。
「こういう場面で、『フェアウェイに戻すだけにしましょう』と言うことがよくあります。その方が結果的にパーやボギーで上がれることも多い。狭い木の間を狙った結果、キンコンカンでもっと悪い状況になった経験は、みなさんありますよね。仲間内でも、無理やり前を狙おうとしている人がいたら止めてあげてください(笑)。林に入れたりアクシデントの場面こそ、すぐに取り返そうとしないで、冷静に状況判断することが大事です」
フェアウェイからでも同じ。“5ヤードでも10ヤードでも遠くに飛ばしたい”、“何が何でもグリーンに乗せたい”という前のめりの気持ちが強すぎて、アクシデントを招くことも多いという。グリーン手前にコブや傾斜がある状況で無理に3番ウッドなど長いクラブを握った結果、それにつかまり難しいアプローチが残ったりと、“代償”が待っているからだ。

