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新たな道が拓けるのか 千載一遇の機会をどう生かすか【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

新たな道が拓けるのか 千載一遇の機会をどう生かすか【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年6月9日 18時30分

先日、リモート会見で今後について語った小林浩美JLPGA会長
先日、リモート会見で今後について語った小林浩美JLPGA会長
アース・モンダミンカップ」は、女子ツアーの今後を占う試金石となる。ウィズ・コロナ(コロナとともに)という状況下での開催というだけではない。ツアーの新しい方向性を模索するという意味でも、だ。

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一番わかりやすいのは、テレビ中継を全くせずに、4日間の全プレーをネット配信することだ。

日本のゴルフトーナメントは、男女を問わず、ライブではなく録画でのテレビ放送が圧倒的に多かった。テレビ至上主義の時代が終えんを迎え、人々がインターネットに依存する度合いが強くなってからも、その状態が大きく変わらなかった。理由は、大まかにいうと二つある。多くの試合でテレビ局がスポンサーに入っており、その力が強いこと。そして、ファンの年齢層が高いことだ。

1967年に日本プロゴルフ協会女子部が発足し、それが日本女子プロゴルフ協会として独立したのが74年のこと。68年の第1回日本女子プロゴルフ選手権開催以来、50年余。様々な形で女子のトーナメントが開催されてきた。88年にはツアー制が施行されたが、テレビ局や新聞社を中心としたスポンサー依存の体質は変わらないまま。チケット収入ではなく、スポンサーからの収入を主体に試合を行ってきた。放映権料も発生しない。

そんな状況を変えるべく、小林浩美会長が立ち上がり、放映権取得に動いたのが3年前のこと。だが、他の仕組みを変えることなく放映権だけを主張して建設的な話し合いもせずに話がうまく進展していない。自分たちで行うと宣言したネット配信も実現せずに今日に至っている。

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