どういうことだろうか。掘り下げて聞いてみる。
「アマチュアの方は、良いショットが打てないとどうしても“スイングが悪い”と考えがちです。でも、原因はスイングでなくクラブにある場合が多分にあります。傾向として多いのはオーバースペックですね。『6X』や『6S』のシャフトを使っていて、硬くて重いからしならせられない。そして体が開いて右に飛んで行ってしまう。だけど、体が開くといった部分しか注目せずに、スイングの修正をされている方を何人も見てきました。合っていないクラブでスイングを直すのは時間がかかりますし、直してもあまり意味がないんです。この場合、軽くて軟らかいシャフトに替えるだけで、出球はすぐに変わります」
プロでも毎週のように模索しているんですよ、と続ける。
「例えば淺井プロは、メジャーの週にも様々なクラブを試していました。今の状況では少し厳しい部分もあるかもしれませんが、アマチュアの方でも試打会に行けば様々なクラブを打つことができますし、試打クラブのレンタルサービスなどもあります。スイングのことばかり考えると、ゴルフが楽しくなくなります。鉛を1枚貼るだけで変わるのがクラブ。大げさではなく、練習と同じくらい道具選びにも時間を充てるとスコアは格段に良くなると思います」
では、プロはどんな基準でクラブを選んでいるのか。