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女子プロの“空白期間”の過ごし方 稲見萌寧の「切れる」気持ちをつなぐジュニア選手たちとの時間
女子プロの“空白期間”の過ごし方 稲見萌寧の「切れる」気持ちをつなぐジュニア選手たちとの時間
配信日時: 2020年4月8日 03時05分
これまでに男子の池田勇太や市原弘大、女子も稲見のほか葭葉ルミや西郷真央ら30人近いプロがここから“輩出”され、今でも顔を出す選手も多い。かつて石川遼らも出場した月例大会はこれまで300回以上を数え、その出場人数は延べ1000人を超える。休校要請の影響もあってか、取材を行った日も昼過ぎになると中学生、高校生くらいのゴルファーが思い思いにゴルフと向き合っていた。
そんな環境のなかで、稲見は今を過ごす。北谷津に集まるジュニア選手や、この練習場所属で2007年「ANAオープン」での優勝経験も持つ男子プロの篠崎紀夫といった面々とともにショートコースでは連日「勝負」が繰り広げられる。「勝負は試合より緊張しますね。年下には負けたくないので。聞かれれば、ゴルフを教えたりもしますが、みんなうまいので教えることはあまりありません(笑)」。これが試合勘の維持のみならず、モチベーションを保つためにも大きな役割を果たしている。
天然芝で、砲台グリーンなども用意される東西9ホールずつのこのショートコースでは、ラウンド以外に、薄い芝からのアプローチ合戦を行うなど、“遊びの延長”で技術を学ぶことができる。「いろいろなライから練習することができます。篠プロ(篠崎)に『こういうのが苦手だけど、どうやって打てばいいの?』とか聞いたりもして。実際トーナメントコースに出た時も、『こういう状況は、この間やったな』と思えるし、練習が自信につながります」。プロゴルファーとしての自分をつくりあげた場所で、長いオフを費やしている。
「気持ちは切れているかもしれない。でも切れる切れない以前に、ここで楽しんでいる間は試合が無いことも忘れてしまいます」と稲見は笑う。かたわらにいた篠崎からは、「試合がないなか、ただクラブを握って練習を続けるだけなのはしんどいと思う。マットの上から打つのと、コースを回るのは違うしね」という合いの手も入る。年は30歳も離れている2人だが、息はピッタリだ。
ゴルフに限った話ではないが、新型コロナウイルスの猛威が“大会開催”という面で協会、各主催者を悩ませている。その状況下で選手は、「難しいのは分かっている。でも始まる時は早く決まるとうれしいですね。いきなり(開催)だと、気持ちを切り替えるのも難しい」と、揺れる心境のなか、再開のアナウンスを待ちわびる。
「出る試合、すべて優勝を狙っていきます。一番の目標はメジャー優勝です」。その気持ちを胸に戦える日が早く訪れることを信じて、きょうも稲見は壁にたくさんのジュニアゴルファーの写真が飾られている“我が家”で、クラブを振り続ける。
そんな環境のなかで、稲見は今を過ごす。北谷津に集まるジュニア選手や、この練習場所属で2007年「ANAオープン」での優勝経験も持つ男子プロの篠崎紀夫といった面々とともにショートコースでは連日「勝負」が繰り広げられる。「勝負は試合より緊張しますね。年下には負けたくないので。聞かれれば、ゴルフを教えたりもしますが、みんなうまいので教えることはあまりありません(笑)」。これが試合勘の維持のみならず、モチベーションを保つためにも大きな役割を果たしている。
天然芝で、砲台グリーンなども用意される東西9ホールずつのこのショートコースでは、ラウンド以外に、薄い芝からのアプローチ合戦を行うなど、“遊びの延長”で技術を学ぶことができる。「いろいろなライから練習することができます。篠プロ(篠崎)に『こういうのが苦手だけど、どうやって打てばいいの?』とか聞いたりもして。実際トーナメントコースに出た時も、『こういう状況は、この間やったな』と思えるし、練習が自信につながります」。プロゴルファーとしての自分をつくりあげた場所で、長いオフを費やしている。
「気持ちは切れているかもしれない。でも切れる切れない以前に、ここで楽しんでいる間は試合が無いことも忘れてしまいます」と稲見は笑う。かたわらにいた篠崎からは、「試合がないなか、ただクラブを握って練習を続けるだけなのはしんどいと思う。マットの上から打つのと、コースを回るのは違うしね」という合いの手も入る。年は30歳も離れている2人だが、息はピッタリだ。
ゴルフに限った話ではないが、新型コロナウイルスの猛威が“大会開催”という面で協会、各主催者を悩ませている。その状況下で選手は、「難しいのは分かっている。でも始まる時は早く決まるとうれしいですね。いきなり(開催)だと、気持ちを切り替えるのも難しい」と、揺れる心境のなか、再開のアナウンスを待ちわびる。
「出る試合、すべて優勝を狙っていきます。一番の目標はメジャー優勝です」。その気持ちを胸に戦える日が早く訪れることを信じて、きょうも稲見は壁にたくさんのジュニアゴルファーの写真が飾られている“我が家”で、クラブを振り続ける。