冬に合うクラブは分かった。とはいえいつも使っているクラブとどちらがいいのか。判断基準が欲しいところ。「冬に対する気候的な苦手意識の違いで多少は変わると思います。クラブセッティングの観点でいうと、絶好調に近い自分に基準を置いたクラブセッティングを行っている方は練習量が伴わない限り冬仕様のセッティングは必須です。一方、練習頻度が少ない方や自分の基準をあらかじめ低めに設定している方はシャフトスペックよりヘッドスペックを優しくした番手をセットアップしておくといいと思います」。つまり自分のポテンシャルギリギリのセッティングを春先から使っていたゴルファーは冬用を考えたほうがいいということ。
「冬ゴルフはスーパーショットの追求よりも戦略を楽しむ絶好の時季」と筒はいう。「寒いからやめよう」となる前に“冬ゴルフ”らしい楽しみ方、クラブの選び方を見いだすことで自分の特性を知ることができる。そうなると春先から違いが出せそうだ。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。