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強風、ピンポジに選手も四苦八苦  伸ばし合い一転…“メジャーらしい表情”を見せたコースに何があった?

強風、ピンポジに選手も四苦八苦  伸ばし合い一転…“メジャーらしい表情”を見せたコースに何があった?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年10月5日 19時27分

ただ、なかでも選手を苦しめたのがピンポジションだ。例えば左手前にカップが切られた4番は、ここで右上10mにつけた大里桃子が「カップまでに90度くらい曲がるライン」という傾斜に配置。そのなかで「入らなければどこまでも行ってしまうようなスピードで打って、運よくバーディを獲れました」と強気の攻めを見せてことなきを得たが、他にも一歩間違えると3パットはザラというシビアなピンが目に付いた。

さらに風の影響もあり、ショートパットを外すと、そのまま勢いよく予想以上にオーバーした…という話もよく耳にした。臼井麗香は、「2段グリーンの(左奥)上ったところすぐに切られていた」という7番パー4で4パットのダボを叩いた。20mのバーディパットを1mオーバーさせると、続く下りを外してコロコロと、これが2m以上先に。結局トータル4アンダー・25位タイから、トータル5オーバー・59位タイと大きく順位を落とし意気消沈した。また臼井と一緒に回った大西葵も4パットを記録したのだが、「同じ組で2人が4パットするのは初めて」と目を丸くした。

3位タイでラウンドを終えたユ・ソヨンや、8位タイの申ジエ(ともに韓国)という元世界1位の2人も、「ピン位置が難しかった」と口を揃えた。ソヨンは「グリーンの速度がスロー(3日目、11フィート)なのも計算しているのかもしれない。日本のメジャーやJGAの大会は、ピン位置が難しいように設定される」と分析。それでも「どれくらいの難易度か分かっていたので、ビックリすることはなかった」とこれまでの経験も生かし、上位に残った。

この他、グリーン速度が初日、2日目の10.5フィートから、好天の影響もありこの日は11フィートに上がったことで違和感を覚えた選手も多かったようだ。グリーン周りには逆目のラフが生い茂る場所が多く、外しどころを間違えると一瞬にしてスコアロスにつながる。それでもトップの大里と畑岡奈紗はトータル15アンダーまで伸ばすなど、メリハリのあるセッティングともいえる。“メジャーらしい1日”が過ぎていったが、明日のコースはどのような表情を選手に見せるのだろうか?(文・間宮輝憲)

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