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リズムの良さがウリの青木瀬令奈 ルーティンからスイングまでよどみがない【辻にぃ見聞】

リズムの良さがウリの青木瀬令奈 ルーティンからスイングまでよどみがない【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年7月30日 12時12分

ルーティンからのよどみなさが素晴らしい!
ルーティンからのよどみなさが素晴らしい! (撮影:米山聡明)
国内女子ツアーも後半戦に入り、4試合が経過。そのなかで「サマンサタバサ レディース」9位タイ、「センチュリー21レディス」2位タイに入るなど調子を上げているのが青木瀬令奈だ。前半戦はトップ入りがなかったが、ツアープロコーチの辻村明志氏は「ようやく状態が上がってきましたね」と語る。青木の強みを同氏に聞いた。

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■リズムの良さが最大のウリ これが変わらないから、スイングに大崩れがない
15年に初シードを獲得してから、3年連続で賞金シードを守っている青木。17年に初優勝を挙げ、ツアーの中心選手として戦っているが、今季の前半戦は、初シード獲得後、最も苦しいシーズンを送っていた。7月に入ってからはようやくギアが上がり、2戦連続トップ10入りで予選落ちはなし。とはいえ、『まだショットの調子はいいとは言えないのですが、上手くだましながらできました』と青木自身が語るなど完全復調とは言えず。それでもスコアを作れるのは、持ち前のリズムの良さがあるからだ。

「リズムの良さ、思い切りの良さが素晴らしい。見ていて小気味がいいです。両親が音楽関係を仕事をされていて、自身も楽器を演奏するなど育ってきた環境から、リズム感はほかの選手が持っていない明らかなストロングポイントです。デビュー時から、ルーティンからスイングまでのリズムが速すぎず遅すぎず。スイング中にリズムが変わるとミスが出ますが、青木さんは一定で変わりません。特に調子が良いときは、余計な動作が一切入らない。決断力がしっかりしていて、打つのも本当に速いですから」

青木のテークバックの始動は左ヒザ。リズムを足でとれる上手さがある、と辻村氏。「トップポジションで後方を向いた左ヒザを戻していく動作でインサイドアウトのアッパー軌道で打っています。小柄でパワーがあるほうではありませんが、体重の伝え方が非常に上手い。身体能力よりも高い球を打てる秘訣がそこにあります」。

フェアウェイウッドの上手さにも定評があるが、今季序盤はアッパーブローになりすぎていた。そこもアタックアングル(入射角)の修正など、細かい部分の調整を重ねてきたことで、シーズン中盤には良さが戻ってきている。

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