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“脅威のパワー”を物語る数々のエピソード ベストシーズンを送る飛ばし屋、その活躍の理由は?【辻にぃ見聞】

“脅威のパワー”を物語る数々のエピソード ベストシーズンを送る飛ばし屋、その活躍の理由は?【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年6月26日 12時15分

「ヘッドスピードが速いし、パンチ力もすごい。その分、スピン量もものすごくて、長いクラブだと戻りすぎて困るほど。女子で、戻さないように打つ選手は珍しいです。今では笑い話になっていますが、キャディを務めた試合で、一度はグリーンに乗ったボールが、スピンで6回外に出た試合もありました。それは、ボールを後ろからつけられる技術もある、ということでもあります」

圧倒的飛距離を生み出す穴井のパワーは、やはり規格外なようだ。

■パットの安定は好成績に不可欠

この他、穴井のパットにも進化を感じる辻村氏。「これまでは短いパットを外す場面も目にすることが多かったですが、今年は外す雰囲気がありませんね」と、グリーン上で安心してプレーを見ることができるようになったと話す。数字にもそれは表れており、今季パーオンホールでの平均パット数は「1.8162」の18位。16年が「1.8345」(43位)、17年が「1.8245」(31位)と優勝を挙げている2年と比べても飛躍的に伸びている。これは、賞金約6578万円を稼ぎ、これまでのキャリアハイとなった14年の「1.8141」(34位)にも近いスタッツだ。

穴井自身は、「パットに関しては、むしろ毎週試行錯誤です。スタンス幅だったり手の位置だったり毎週探しています」と笑うが、スタッツの向上について、こんな心当たりも口にする。「去年よりもコースの下調べをするようになって、マネジメントが良くなったことで、打ちやすい位置につけられるという場面が増えました」。安心して打てる位置から、パットを打つことができ、それが安定感につながっている、というわけだ。

「グリーン上のスタッツも伸び、まさに“パット・イズ・マネー”という言葉を体現するようなシーズンを送っていますね。これまでのキャリアで最高の一年になると思います」

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