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コーチ自らが語る上田桃子優勝の舞台裏 王貞治氏も育てた“荒川流”の正しさ証明を目指す【辻にぃ見聞】

コーチ自らが語る上田桃子優勝の舞台裏 王貞治氏も育てた“荒川流”の正しさ証明を目指す【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年3月26日 12時16分

これまでの上田は、オフの取り組みで、少しでも違和感を覚えると“これじゃない…、これでもない”となり、グチをこぼす…、この繰り返しで万全の状態で開幕を迎えることができないというケースも多かった。しかし、今年の合宿中は「意見は出しても、グチは一切ありませんでした」と黙々と練習に取り組んだ。

上田はその様子を、「アプローチやパット練習も、これまで以上に長い時間をかけてやりました。他の競技を見てもガマンすることが重要だということは強く感じる部分です」と明かす。こうやって自らを研ぎ澄ました。

■コースでの“もう1球”を禁止… ガマンすることの大事さ

ガマンする心を養うため、「コースで2球同じ球を打たない」という取り組みに着手したと辻村氏はいう。たとえ練習ラウンドであっても、ティショットをミスした時、“もう1球”というのを禁止。ミスしたまま、セカンド地点に向かった。この狙いについて辻村氏は、こう説明する。

「1球に対して真剣になることが狙いでした。試合で“もう1球”は通用しない。コースのなかで起きたことは、それがミスだとしても受け入れなければならない。そうやってガマンすることを身につけて欲しかった」

この生活のなか、上田にどんどん変化が見られたという。ガマンすることが当たり前になり、ガマンすることの楽しさすら感じている…、辻村氏は上田の姿からそのような成長を感じたという。

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