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契約フリーが増える中での三浦桃香とキャロウェイの契約 クラブフィッターはどう見たか

契約フリーが増える中での三浦桃香とキャロウェイの契約 クラブフィッターはどう見たか

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年2月8日 17時01分

一方でクラブ契約を結んでいる場合は、反対に使用できるクラブは限られるが、そのぶん自分に合ったクラブ調整が依頼でき、クラブに何かあったときにも即座に対応してもらえるなどのサポートがある。スイングの修正や小技の練習に割く時間も増える。三浦はそれらを加味した上で、“クラブ選びの労力を取り払って、プレーに集中するほうが私には合っている”と判断したというのが、今回の契約に対する筒の見立てだ。

ではなぜ数多あるメーカーの中からキャロウェイを選んだのか。筒は三浦のプレースタイルとマッチしている点を強調する。

「三浦選手のプレーを見ていて感じるのは、“曲げたくない”というよりも“もっと飛ばしたい”ということ。また、ドローやフェードを打ち分けるというよりもスピード感あふれるスイングで1ヤードでも前に行きたい、という気持ちを感じます。キャロウェイもここ2、3年はボールスピード、そして直進性にこだわってつくっている。そのあたりのスタイルが一致したのではないでしょうか」

飛ばすタイプでも2タイプいる、と続ける。「例えば米ツアーで活躍しているキャメロン・チャンプは尋常じゃない飛ばし屋ですが、彼のクラブを見るに“1ヤードでも飛ばす”というよりも“曲がる不安を解消”してもらうことを主眼に置いている。元々飛ぶから曲がらないようにしたい、というタイプですね。一方、三浦さんは自分のポテンシャルをさらに引き出してくれるクラブを求めるタイプ。曲がったら自分のせい。それよりも飛ぶ手助けをして欲しいタイプ。男子でいえばザンダー・シャウフェレ石川遼プロに近い」。短所を消すか、長所を伸ばすか。その違いがクラブ選びに表れているという。

クラブ性能とプレースタイルも合っている。「キャロウェイの低スピンのクラブづくりも三浦さんにフィットしているといえます。飛ばし屋の最大の課題はスピン量。2打目以降のショットを見ても三浦さんはスピンコントロールするタイプというよりは低スピンの球で少しでも前に飛ばしてガンガン攻めていくタイプ。ドライバーだけでなく、アイアンも含めて、三浦さんがショットメーカーとして成長していく上で、かなり合っているクラブだと思います」。逆にいえばキャロウェイ以外に合うメーカーはあまり思い浮かばない、とまで言い切った。

また、気になるボールチェンジについても言及。「昨年までは他社さんのボールを使用していましたが、今回はボールもキャロウェイと契約を結びました。ですがアジャストという点では不安はないと思います。当たり前ですが、ボールをつくっているメーカーは新しいドライバーをつくるときにそのボールを使用します。だから相性はいわずもがな。あとはショートゲームの感触をつかめれば問題ないと思います」。むしろ、飛距離は伸びるのでは、と話す。

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