LPGAが放映権を持ち、経済的基盤を確立させること、インターネットの生配信で国内外に広くそれを伝えるという方向性はまちがっていない。だが、インターネット生放送をうたいながら、テレビ放送が録画の場合、LPGA公式ウェブサイトの速報が途中でストップするという悪習慣は、今までと変わらない予定とするなど、矛盾も残る。せっかく放映権の帰属を主張し、ひとまず“勝ち取った”のなら、まず、いの一番にするべきなのはファンに喜んでもらえることのはずだ。
会員である選手たちへの詳細説明も「これから」という状況に対して、一部で不満も噴出している。長い目で見れば、自分たちで放映権を持つことは会員にとってメリットがあるが、目先のことだけを考えれば、2試合減ったというデメリットも感じられる。
今日(19日)は、今年、活躍した選手たちが勢ぞろいするLPGAアワードが華やかに行われる。その裏で翌日に控えた理事選挙に向けた動きも活発に行われるはずだ。小林会長以下、現体制が打って出た大きな賭けに、会員たちがどんな答えを出すのか。それも含めて、このオフ、LPGAの状況からはまだまだ目が離せない。(文・小川淳子)