悪天候などのときには、日本と違って、できる限り予定のホール数を行うために、米ツアーは最大限の努力をする。サスペンデッドが何度もあることなど当たり前。月曜日までずれ込むことも、珍しくはない。これにイライラしていては、まったく自分を保てない。
飛行機で荷物がどこかへ行ってしまうケースも少なくないが、クラブが届かないなら届かないなりに対応する。日本にいるときのように契約メーカーがすぐに対応してくれないのは当たり前で、それでもあわてず、何とか対応しようとすることが必要になる。
食事も食べたいものが食べられるとは限らない。キッチン付きのホテルがどこにでもあるから、自分なり、同伴の家族なりが料理をすれば、自炊はしやすい。それでも、思うような食材が手に入らないこともあるかもしれない。外食ならなおさらだ。どんなものでも楽しんで食べられる姿勢があれば、ストレスは最低限で抑えられる。
安全面でも日本のようなことはない。夜、歩いて出歩くなどもってのほかだし、ホテルの部屋にいるときは、必ずデッドボルト(チェーン)をするのは当たり前。クラブも含めた貴重品は部屋に置きっぱなしにしない。車の中も同様だ。レストランで席を立つときは、貴重品も持つ。そんな習慣もつける。
いずれも、思うようにいかなくて当たり前だと思うこと。これだけで気持ちはずいぶん楽になり、対応を考えることができる。「なんでうまくいかないの?」と思ってしまうマイナスからのスタートとは大違いだ。