「少しずつレベルは上がっていると思います。寄る回数、確率は上がっている。ただまだまだ課題ですね。今年、女子プロ選手権で優勝したジエと予選で一緒に回りましたが、彼女はティショットは多少ブレていましたが、100ヤードの距離からはしっかり寄せてのパーセーブを徹底できていましたから」
今年で30歳を迎えたが、愚直さは変わらない。「練習で徐々に良い感触を得られればいい。時間をかけて覚えたものは忘れにくいので、自分のものにしていきたい」。焦らず一歩ずつ歩みを進める菊地。表情からは落ち着きを感じさせたが、その胸の内の炎はつねに熱く燃えている。(文・秋田義和)