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ボール初速80ⅿ/s超でも曲がらないことに驚愕 中南米転戦も経験したプロ19年目の石川遼が飛び込む“新しい環境”

米下部のコーン・フェリーツアーを主戦場とする石川遼がスポンサー契約を結ぶ三井住友カードのイベントに参加。今季の戦いについて取材に応じた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2026年3月15日 12時28分

中南米転戦も経験した石川遼は世界の広さを感じている
中南米転戦も経験した石川遼は世界の広さを感じている (撮影:ALBA)

今季、米下部のコーン・フェリーツアーを主戦場とする石川遼が南米のチリから帰国後、スポンサー契約を結ぶ三井住友カードのイベントに参加。ここまでの戦いについて話を聞いた。

【連続写真】米下部では平均的という 石川遼の300y超の最新スイング石川遼の最新スイング

PGAツアー復帰を目指す石川は、今季米下部ツアー5試合に出場。4試合で予選を通過し、直近の南米のチリで行われた「アスタラ チリクラシック」での26位タイが最高成績。ポイントランキングは103位という状況だ。

2017年までの5年間、PGAツアーを転戦していたが、下部ツアーにフル参戦は初めて。「やりがいがあって楽しい」と新鮮な気持ちで戦っている。

「磨けばダイヤモンドみたいな選手がゴロゴロいる」とレベルの高さを感じているが、バハマでの開幕戦である選手と出会った。3試合目のコロンビアで行われた「アスタラ・ゴルフ選手権 presented by マスターカード」でプロ初優勝を遂げたジェームズ・ニコラス(米国)だ。

予選ラウンド2日間を同組で回り、ニコラスは初日1イーグル・8バーディ・3ボギーの「65」、2日目は1イーグル・5バーディ・1ボギーの「66」。石川も2日間ボギーなしの「67」「66」といいゴルフを見せたが、ニコラスの内容には舌を巻いた。

「イーグルはパー5とパー4で100ヤードぐらいが入ったもの。パー5の2打目の精度がエグいし、ウェッジの精度もやばいです。みんな本当にうまい。僕が3メートルにつけて『まあまあ』と思っていると、そのホールで僕が一番遠いとか全然あります」

昔からPGAツアーよりコーン・フェリーツアーを戦っている選手の方が飛ぶと言われる。日本では平均300ヤード超えで飛ばし屋の部類に入る石川だが、「体感では真ん中にいるなって思います」と飛距離は平均的と感じている。

日頃から練習場で弾道計測機を使ってボール初速をチェックしている。「気温30度で175mph(78m/s)~178mph(79.5m/s)、マン振りして180mph(80.5m/s)行くか行かないかぐらいですけど、仲のいい選手が見に来て『俺もマン振りしてみようかな』といって僕の打席で打つと、190mph(85m/s)出して帰っていくんですよ」。ボール初速85m/sを超えれば世界有数の飛ばし屋といわれるが、そんな選手がゴロゴロいるという。

「だからみんなポテンシャルも馬力もハンパじゃない。それに曲がらないんですよ。ショートゲームもうまくて」と、スター候補生たちと戦って刺激を受けている。それでも「飛距離を落とさない努力は必要ですけど、『あと5ヤード足りない』とか緊急を要するとは思っていない」と話す。日本で準備してきた飛距離は問題はなく、今は精度を高めることを意識している。

ここまで石川が出場した5戦はバハマ(2試合)、パナマ、アルゼンチン、チリと中南米が続いた。コースに関しては「罠がちゃんとあって、易しいところはない」と戦略性の高さや練習環境の良さはPGAツアーで感じていたものと同じ。ただ「地面が信じられないぐらい硬いとか、『なんだこの芝は?』というのは南米にはありました」と、パッティングは問題ないがアプローチで頭を悩ませる特有の経験もしている。

日本のゴルフファンにはなじみのない開催地が多いものの、「チリはめっちゃ良かったですよ」と笑顔で話す。会場となったプリンス・オブ・ウェールズCCはチリの首都であり、南米有数の都市といわれるサンティアゴ近郊。「東京みたいに大都会。インターコンチネンタルがオフィシャルホテルで、そこから20分ぐらい。空港までも30分ぐらい」と好環境だったという。

「コーン・フェリーの選手に聞くと、1年の中でチリが一番いいっていう選手もいて」とそれぐらいチリはいいところのようだが、次戦以降は米国本土開催が増える。「かなり田舎町が多いと聞いているので…」とゴルフに集中する環境が整いそうだ。

石川にとって残り4戦で出場順位を見直す1回目のリシャッフルが行われる。「残りの試合で次の4試合に出られるかどうかが決まります、その結果でまた次の何試合かも。そういうシーズンになっていくので、すごく流動的ですが、そういった経験もすごく楽しくやっています」。プロ生活19年目にして新しい発見や環境を楽しみながら、PGA復帰の道を歩む。(文・小高拓)

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