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初Vの裏にドラコン選手の二人三脚 阿久津未来也の“緊張感”「たまたま勝っただけって…」

初の前週チャンピオンとして迎える阿久津未来也。プレッシャーを感じつつ、リフレッシュして挑みたい。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年6月5日 09時02分

初の前週チャンピオンとして大会を迎える阿久津未来也
初の前週チャンピオンとして大会を迎える阿久津未来也 (撮影:佐々木啓)

<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇4日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7397ヤード・パー70、決勝=7430ヤード・パー71>

先週の国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」でツアー初優勝を果たした阿久津未来也が、勝利の裏にある二人三脚の取り組みを語った。

【連続写真】55歳でヘッドスピード60m/s超! 山崎泰宏のドライバースイング

信頼を寄せるのは、2022年12月から指導を受けているプロドラコン選手の山崎泰宏だ。「2週連続で予選落ちのあとに初優勝。自分でも不思議な感覚でしたが、山崎さんと2年半積み上げてきたことが間違ってなかったと確信ができました」。

山崎との出会いで大きく変わったのが、フィジカルへの意識。これまであまりトレーニングをしてこなかった阿久津だったが、「このあたりの筋肉がもう少しほしい」という助言を受けて、励んだ。

「4月からはトレーニングジムと契約し、週4回くらいやっている。試合週も月曜、火曜、可能であれば金曜にもジムへ通うようになりました」と、身体づくりに本格的に着手。重点的に鍛えるのは、下半身や体幹に加え、背筋や上腕三頭筋、「ラフに負けないため」の手首の強化など、腕の力やバランスの安定性に取り組んでいるという。

「最初は感覚的に失ったものもあったけど、慣れて体に馴染んできた」。強風のなか行われた先週の最終日も、中継などの映像で自身のスイングを振り返り、「バランスよく振れていた」と、体幹の強さがプレーに表れていたことを実感。さらに、「周りからも大きくなったとか言われた。距離の面でも、数字の面でも表れ始めている」と、筋肉量が増えたことで、飛距離アップなど、これまでよりもいい状態で戦えている。

大事なのは「やり続けていくこと」。先週の優勝で出場資格を得た海外メジャー「全英オープン」(7月17日開幕、北アイルランド ロイヤル・ポートラッシュGC)にも、山崎が帯同予定。二人の挑戦は新たなステージへと進んでいく。

今週は優勝賞金3000万円に加え、DPワールド(欧州)ツアーの大会への出場権、日本開催の米国男子ツアー「ベイカレントクラシック」の切符、5年シードなど、多くを得るビッグチャンス。さらに、2週連続優勝がかかる試合でもある。

「ちゃんとやらなきゃというプレッシャーの方が大きい。会場も違うし、2週連続Vはあまり考えていない。もし予選落ちしたら“たまたま勝っただけ”って言われかねないので、まずは4日間戦い切りたい」。昨年は予選落ちを喫しているだけに、まずは今の実力を証明することが目標だ。(文・高木彩音)

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