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サトウ食品・佐藤元社長が今後の男子ゴルフ界に求めること「ジュニアがゴルフをやりたい、親がやらせたいと思えるプレーを」

サトウ食品株式会社の佐藤元社長が今後の国内男子ツアー界へ求めることを語った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年1月9日 12時30分

サトウ食品株式会社の佐藤元代表取締役社長
サトウ食品株式会社の佐藤元代表取締役社長 (撮影:ALBA)

2020-21年シーズンからジャパンゴルフツアー選手会が主催する国内男子ツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」の特別協賛を行っているサトウ食品株式会社の佐藤元代表取締役社長(以下、佐藤社長)に23年大会の振り返りと、今後の男子ツアーに求められることを聞いた。

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同大会の第1回目は新型コロナウィルスの影響で無観客開催。22年、23年大会は有観客で行われた。「たくさんの方に男子ゴルフの面白さを知ってほしい」という思いを強く持つ佐藤社長は、大会の開催にあたって「集客にも、来場されたお客様への対応にも、とても悩みました。選手のために、どこまでサポートするべきか…」と頭を抱えることがあったという。

だが、その心配を裏腹に「選手会のみんなが自ら動いてくれていました。テレビに出てアピールしたり、(西那須野の)市役所に足を運んだり。契約プロたちがゴルフ場に行ってジュニアイベント行うなど、率先して盛り上げようとしてくれていました」と選手会メンバーの主体性ある行動のおかげで、大会は大いに盛り上がったのだ。そんな選手たちの姿に感銘を受けていた。

昨年大会は選手会会長の谷原秀人が20歳・長野泰雅とのプレーオフを制し、ツアー通算18勝目を挙げた。その姿を18番グリーンの奥にあるスタンドから見守っていた佐藤社長は「最後までどうなるのかわからなくて、ハラハラしました。若手の長野くん、ベテランの谷原さん。そこでベテランの強さを見せたのがすごかったね」と感服しきりだった。若手選手の勢いがあるなかで、当時44歳のベテランプレーヤーによる優勝は多くのプロゴルファーに刺激を与えたに違いない。

昨季は全26試合行われた男子ツアーだが、今季は3試合減り全23試合の予定となっている。国内女子ツアーに比べてギャラリーの数が少ない男子ツアーをさらに盛り上げるために、佐藤社長は「すぐに人気を出したいけど、一発逆転ホームランはないんです。地道にコツコツやることが大事」と継続することの意義を説く。佐藤社長はギャラリーにただ見てもらうだけでなく、見てどう感じてもらえるかを重要視していた。

「昔だと、宮里藍さんなどの活躍で多くのジュニアゴルファーが影響を受けましたよね。そのように男子選手のプレーを見たジュニアゴルファーがゴルフを『やりたい』と思い、そして親がゴルフを『させたい』と思ってもらうことが大事。そのために、フィジカル面でもう少し体格を大きくすることも課題のひとつだと思う。そして感動するプレーがあること。彼らならできると思っています。期待しています」。強い眼差しで期待を込めた。(文・高木彩音)

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