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「オレはわがまま一杯で生きてきたから…」 “元ジャンボ番”が思い出す尾崎将司さんの言葉【悼む】

プロ113勝のジャンボこと尾崎将司氏が78歳で逝去した。元パーゴルフ副編集長・本山嗣朗の“元ジャンボ番”が思い出す、尾崎氏の言葉とは?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年12月24日 12時30分

プロ113勝のジャンボこと尾崎将司氏が78歳で逝去した
プロ113勝のジャンボこと尾崎将司氏が78歳で逝去した (撮影:ALBA)

突然、尾崎将司さんの訃報を受け、言葉を失いました。

【写真】貴重!ジャンボ尾崎氏のデビュー当時

ゴルフの記者業から離れ、ずいぶんと経ちますが、弟子たちの活躍の折に流れるジャンボさんのコメントを目にするたび、あのジャンボ邸の広大な練習場と、盆栽コーナーを行き来するお姿を思い浮かべておりました。

日本のプロゴルフ界のみならず、スポーツ界に強烈なインパクトを与え続けてきたジャンボさんだけに、鮮やかなオーラをまとったその姿もまた、永遠のように感じておりました。
 
私のゴルフ記者生活は、1980年代半ばからで、初めての取材は85年の東北クラシック。以来、ジャンボさんの記事作りに悪戦苦闘の生活が始まりました。当時は「ジャンボの記事を作る」ことこそ、まさに命題と心得て挑んでいたこと、鮮明に覚えています。

ジャンボさんが60歳も半ばに差し掛かった頃に取材させてもらった時のこと。笑いながら、それでもしみじみと「オレはわがまま一杯で生きてきた。周囲に迷惑かけっぱなしだったからな。だから、毎朝『懺悔文』(さんげもん・悔い改めのお経)を唱えているんだよ」と、話されていたことが思い返されます。

ゴルフの門外漢であった若造の相手をしていただき、改めて、感謝申し上げます。今は遠く離れた新潟の里山で寺の住職をしておりますが、いつか僧侶の姿でジャンボ邸を表敬できたら…と、ひとり夢想しておりました。感謝の言葉も送れず、再会も叶わず、ぐずぐずしていて、本当に申し訳ありませんでした。
 
 ジャンボさん、お疲れ様でした。ジャンボさんの輝きは、その足跡のみならず、弟子たちに受け継がれ、宿されたそのスピリットと共に、永遠に輝き続けることでしょう。ご冥福、切に祈念いたします。合掌。(元パーゴルフ副編集長・本山嗣朗)
 
本山嗣朗(もとやま・しろう) 新潟県十日町市 曹洞宗・長命寺住職。元週刊・月刊パーゴルフ副編集長(学研)、著作「ジャンボ尾崎の勝負魂~~なぜ今もなお現役で戦い続けられるのか?!~~」(パーゴルフ新書)など。

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