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宮本勝昌と長野泰雅がBSの新ツアーボールを紹介「Xも打感がやわらかくてビックリ」

ブリヂストンスポーツ株式会社が来春発売予定のツアーボール、新『TOUR B X』と新『TOUR B XS』の新商品紹介と試打ラウンドを開催。同社と用品契約を結ぶ宮本勝昌と長野泰雅もデモンストレーションを行った。

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年12月21日 16時40分

宮本勝昌(右)と長野泰雅が新ボールを宣伝
宮本勝昌(右)と長野泰雅が新ボールを宣伝 (撮影:ALBA)
新『TOUR B X』と新『TOUR B XS』

新『TOUR B X』と新『TOUR B XS』 (撮影:ALBA)

ブリヂストンスポーツ株式会社がPGM石岡ゴルフクラブで、来春発売予定のツアーボール、新『TOUR B X』と新『TOUR B XS』の新商品紹介と試打ラウンドを開催。同社と用品契約を結ぶ宮本勝昌と長野泰雅もデモンストレーションを行うなど、新モデルをPRした。

スローもあります! シニア賞金王・宮本勝昌のドライバースイング【動画】

この新しいボールも、2016年にボール契約を結んだタイガー・ウッズ(米国)の意見が大きく反映されている。もともとスピン性能の高いボールを操るのが好きで『TOUR B XS』を使用してきたウッズだが、最近は飛距離性能を重視して『TOUR B X』を使っている。彼が重視しているのは「ディープ感」(DEEP)。アプローチでフェースに長く乗り、やわらかく低めの打音を好む。反対の言葉は「クリッキー」(CLICKY)で、カチカチとした硬い打感だ。新『TOUR B X』と新『TOUR B XS』はディープ感がアップした。
 
ウッズがいま気に入っているのは新『TOUR B X』で、来年のツアーですぐに投入できるように調整を続けている。また、ジェイソン・デイ(オーストラリア)は12月の「ヒーローワールドチャレンジ」から新『TOUR B X』を投入。男女混合ダブルス戦の「グラント・ソーントン招待」ではリディア・コ(ニュージーランド)とのコンビで優勝を果たしている。

今季、国内シニアツアーで3勝を挙げて賞金王に輝いた宮本は、長年『TOUR B X』で戦ってきたが、来季のボールについては迷っているという。「新しいXを打ったのは今年の10月。現行のXよりもパターの打感がやわらかくビックリしました。ボールを間違ったかなというくらい。アプローチもXSっぽい」と、新『TOUR B X』の打感のやわらかさを感じている。
 
しかも、ドライバーによるデモンストレーションでは、新『TOUR B X』も新『TOUR B XS』でも初速71.8m/sを記録したのだ。「僕は打ったときの感触が欲しくて、Xのほうがずっしり手に伝わるし、初速も圧倒的にXのほうが出ていたんです。でも今回はXSの打感が今までで一番しっかり感がある。同じ初速が出ているので、XSの物足りなかった部分が引き上がった。そこが大きな変化かなと思います」。XとXSの性能が近づいているのだ。そして、「試合によって使い分けるのも十分に考えられるかな」と笑う。

この飛距離性能は、2季連続で賞金シードを獲得した20歳の長野が7番アイアンで行ったデモンストレーションでも、同様の結果に。どちらもスピン量は5600回転、キャリーはXが176.8ヤード、XSが174.6ヤードでほぼ同じ飛距離となった。そのうえで2種類の違いについて長野は「Xは横風とかアゲインストで球が強いからブレにくい。XSはXよりもソフトでフェースに長く乗るぶん、つかまってくれる。僕はドローヒッターだから打ちやすいです」と語る。
 
それでは、新『TOUR B X』は前作の22年モデルからどこが進化したのか。今季10月の「日本プロゴルフシニア選手権」で使った宮本は、「ドライバーの感触はほとんど変わらない。スピンが平均すると100~200回転くらい下がっていて、アゲインストとか横風に対して影響を受けにくい。吹け上がらずに潜っていく。最後までスピード感が落ちずに着弾する。横に持っていかれやすいところを耐えるというか、ゴルフが楽になる印象があります」と、風に強くなった点を挙げる。

飛距離性能が近づいている2機種だが、アプローチ・パターでは一般ゴルファーでも分かるくらい顕著な違いが出た。30ヤードほどのアプローチでは、宮本も長野もスピン量で200~300回転くらいの差がある。宮本はXで6100回転、XSでは6300回転、長野はXで7200回転、XSで7500回転だった。XSのほうがスピンで止まるアプローチを体感しやすい。
 
また、宮本がグリーン上で打ち比べてみると、Xは高い音でしっかり打感が感じられ、XSは少し低い音でソフトな打感だった。これは好みが分かれるところだろう。
 
『TOUR B X』、『TOUR B XS』と言えば、耐久性の高さも売りにしている。今年の試合で現行モデルを使用していた長野は「ブリヂストンのボールは傷がつきにくいので、試合は1日1個で終われます」と驚愕(きょうがく)の事実を明かした。
 
それに対して宮本は「僕も少ないほうだけど、1個って言われちゃうとね」と苦笑い。そして、「1ラウンドで2個か多くて3個。多い選手だと9個使ったりもするから少ないほう。1ラウンドの個数が少なすぎると売り上げに影響するから(笑)。でも傷はつきにくいです」と話す。うれしいことに新モデルも耐久性の高さは引き継いでいる。打感がやわらかいのになぜか傷つきにくいボールは、ウッズや宮本、長野が使って試合で活躍すれば、人気に火がつきそうだ。

アプローチのデモンストレーションを行う宮本勝昌

アプローチのデモンストレーションを行う宮本勝昌 (撮影:ALBA)

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