国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日。池田勇太、小平智、キム・キョンテ、パク・サンヒョン(共に韓国)が最終18番まで優勝を争ったが、最後は劇的チップインバーディで抜け出したパクがトータル13アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。
こちらはパーでしたが 宮里優作のようなチップインはこれ
表彰セレモニーで選手会長の宮里優作から「“宮里優作のような”見事にチップインで勝利をあげました。パク選手はバーディで僕はパーでしたが…」といじられたように、2013年に宮里が劇的チップインパーを決めたような衝撃的な1打。本人も「10回では足りない。100回打って1回です」と振り返った。
だが奇跡ではなく、あくまで狙って決めた1打だ。「バーディかボギーのどちらしかないという気持ちでした。“入らなければ2メートルは下にいくな”という想定でしたが、いい結果になりましたね」と、攻めの姿勢を貫いたことが、日本シリーズの名場面の1つに数えられるシーンを生み出した。
表彰式前には妻イ・ビナさんとともに駆け寄ってきた愛息シュウォンくんを抱きかかえて、頬にキス。普段のツアーは郊外で開催されるため家族が近くにいることはないが、今大会は東京が開催コースのため、観光もかねて新宿エリアに宿泊を構えて家族との時間を過ごしていたパク。“思わぬ形”で家族と喜びを分かち合うことができた日本ツアー初勝利だった。