岩田寛のPGAツアー本格参戦初年度はリオ五輪の閉会式が行われた8月21日(日)で幕を閉じた。
国内男子ツアーを特選フォトでプレーバック!
これはプレーオフシリーズの進出がならず、シード権の確保に失敗したことを意味する。シーズン序盤の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で4位タイに入るも、そこが早々に訪れたハイライトだった。その後は、慢性的な不調に悩まされて下位でのフィニッシュや予選落ちを繰り返す日々。「最後のほうは引きこもってました」海の向こうから聞かれる岩田のコメントも苦悩に満ちていた。
レギュラーシーズン最終戦を終えてFedExカップポイントランク146位。入れ替え戦に回ることが決まって出た前週の日本ツアー「RIZAP KBCオーガスタ」でも予選落ちを喫した。今大会も2014年のチャンピオンは芸能人らも出場する華やかなプロアマ戦に入ることもなく、14時30分過ぎにひっそりと練習ラウンドをスタート。ツアー初優勝を果たした舞台を回っても今は何の感慨もない。「調子は良くないですね…」岩田はこの日もやっぱり、苦悩の中にいた。
そんな時、岩田の表情がふと和らいだ。報道陣の囲みの中にひょっこり顔を出したのがベテランの久保谷健一だった。