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【WITB】金庚泰“最終18番のサンドセーブ”を生んだウェッジへのこだわり

【WITB】金庚泰“最終18番のサンドセーブ”を生んだウェッジへのこだわり

所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi

配信日時:2015年9月9日 08時49分

最終ホールまでもつれた優勝争いで金庚泰が見せたサンドセーブは、クラブへのこだわりが生んだものだった
最終ホールまでもつれた優勝争いで金庚泰が見せたサンドセーブは、クラブへのこだわりが生んだものだった (撮影:ALBA)
 『フジサンケイクラシック』で今季3度目の優勝を飾り、獲得賞金約8,000万円と自身2度目の賞金王へ向けて独走態勢に入った金庚泰(=キム・キョンテ/韓国、以下キョンテ)。今季絶好調だけにクラブセッティングも2勝目を挙げた『ミュゼプラチナムオープン』からの変更点はないが、最終日の苦しい展開のなかでアプローチ、バンカーショットが冴えただけに“ウェッジ”が優勝のカギを握っていたといえるだろう。

【関連フォト】今季3度目の優勝に、盾を掲げ笑顔を見せる金庚泰

 キョンテは自身の調子が悪い場合は、スイングの修正部分はしっかりと見直すが、クラブ面でカバーするという考えを持たないタイプだった。だがアプローチ、バンカーショットに自信を持てない現状…特にバンカーへの苦手意識(2014年サンドセーブ率・88位/39.24)を打破すべく、今季開幕前のオフシーズンに「形状の違うものを色々試して新しいものに変えた」のだという。

 SW(サンドウェッジ)はソールを厚く、バンス角も増やし「ラフからも、バンカーからも良くなった」とキョンテ。トゥ&ヒールを削り落とし、砂に潜らずスパッと抜けてくれる『ボーケイデザインTVD(ツアーバンデザイン)プロトタイプ 58°』を選択したことで、今季ここまでのサンドセーブ率(2015年現在・37位/52.78)は昨季よりも向上傾向にある。

 1打差リードで迎えた最終18番の3打目は「グリーン奥に入れるなら、得意のバンカーで勝負しようと思っていた」という川村昌弘とのグリーン右手前バンカーショット対決。

 4日間の中で3日目の平本穏、最終日の池田勇太が“+3”を叩く要因となった難所だが、先に打ったキョンテのリカバリーショットはピン奥3メートルに。結果的に川村よりも内側につけることに成功し、逃げ切ることができたのも“クラブへのこだわりに目覚めたこと”が一因となっているに違いない。

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