あれから6か月。「ハイハイから1歳児くらいにはなった(笑)」。INから出たこの日は前半でチャンスを逃し続けて「まるでゴミみたいだったんだ」と吐き捨てたものの、ハーフターン直後の1番で約15メートルのパーパットをねじ込んで流れをつかんだ。パターヘッドは相変わらずピンタイプのセンターシャフトだが、きらりと光るシャフトは36インチの新しい相棒。後ろを振り返るつもりは、もうない。
「早くショートパターでも勝てる自信をつけるために。練習あるのみさ」。サイン待ちの長い行列にペンを走らせると、そのまま練習グリーンへ足を向けたBJ。短尺パターへの移行から半年と、物語はまだ始まったばかり。だけど、今はもう長尺パターをお守り代わりに持ち歩かなくても大丈夫。数々の歓喜を共にした魔法の杖が無くても歩いていける。