<東建ホームメイトカップ 3日目◇11日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>
「風と友達になろうと思ってやっていました」。強風が牙をむいた大会3日目、石坂友宏が4バーディ・ボギーなしの「67」をマークし、トータル6アンダーでホールアウト。優勝争いに名乗りを上げた。
「180ヤードを打っても165ヤードしか飛ばない」。厳しいコンディションが続いたが、それが結果的にプラスに働いた。グリーンに届かない場面が多かったことで、上りのアプローチが残り、「手前からセーフティ」に攻めるゴルフが徹底できた。
こうした風への対応として掲げていたテーマがある。それが「ボールを右に置き過ぎない」ことだ。右に置けばロフトを立てて打ち込みやすく、低い球を打てる一方で、「スイングが詰まってボールコントロールができなくなる」という課題があった。
昨年の中盤戦、キャディからの指摘をきっかけに「ボール1個半くらい左に置くイメージ」へと修正した。すると「低い球も打てるし、捕まえることもできる」と感覚は良くなり、スイングの詰まりも解消。ボールコントロールの精度が高まった。
ドライバーではティアップの高さで対応する。アゲインストでは低くすることもあれば、高く設定し、ボールを左に置いて振り抜くなど、状況に応じた打ち分けで引き出しを増やした。これが石坂流の風と仲良くする秘訣だ。
今年1月には、ツアー外競技『マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー』に出場する橋口星空(せいあ)との入籍を自身のSNSで発表した。「奥さんがプレッシャーをかけてくるので…」。プロ転向8年目、待たれる初優勝。背中を押す“新婚パワー”を形に変えたい。(文・齊藤啓介)
