首位と1打差の2位タイからスタートした松山英樹は3バーディ・2ボギーの“70”とこの日はスコアを1つ伸ばすにとどまったものの、その他の多くの選手のスコアも同様に伸び悩んだためトータル6アンダーで首位タイに浮上。2週間のオフを経て迎えた国内復帰戦で最高の位置につけて決勝ラウンドを迎えることとなった。
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苦しいラウンドだった。前半はショットに苦しみクラブから手を離す場面が多く、6番、7番の連続ボギーでスコアを落とした。ハーフターン時の約1時間のインターバルで「考えたことがあった」とショットを修正して後半は多くチャンスを作ったものの、今度はパットが決まらない。11番、12番、14番といずれも2メートル以内のチャンスを決めきれず天を仰いだ。
それでも、終盤15番、17番と2つのパー5でバーディを奪って6アンダーでホールアウト。「ロング2つでアプローチを寄せてバーディを獲れたので良かった。これが今の自分の調子なので、割り切ってやっていた」。かみ合わないショット、パットにストレスを感じながらも粘り強くスコアを作り、「苦しい内容でも粘ってこの位置にいられるのは成長しているのかなと思う」とうなずいた。
ホールアウト後、東北福祉大ゴルフ部の阿部監督からは「(10月の渡米前は)あと2試合しか出ないんだから2試合勝ってからアメリカに行け!」と今大会とANAオープンでの優勝指令が下った。これを聞いた松山は「言うのは簡単ですけど、やるのは大変なんですよ〜」とはぐらかしながらも、その表情にはまんざらでもない笑みが浮かんだ。