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山下美夢有の「60」を意識して「61」! 首位でアマVを狙う蝉川泰果がドライバーを多用する理由

山下美夢有の「60」を意識して「61」! 首位でアマVを狙う蝉川泰果がドライバーを多用する理由

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年9月24日 16時47分

「今週優勝を狙っているので、意気込んで3日目で6打差ならまだあるなと思ってやった結果、ショットもパッティングもいい感じにハマりました」と自己ベストとなるビッグスコアに笑顔を見せた。

今年は自信を深める年になっている。国内男子ツアー「関西オープン」では単独首位で予選を通過して優勝争いの末、17位タイ。その2カ月後、国内男子下部のABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ」でアマチュア優勝を遂げた。そして、今月上旬に行われた「世界アマチュアチーム選手権」の個人戦で3日目まで首位を守りながら2位。それでも、世界のトップアマと対等以上に渡り合たことで「自分もやれる」と手応えを感じられた。

タイガー・ウッズ(米国)が名前の由来の蝉川は、中学3年生の頃からドライバーの飛距離が伸び始めた。今では300ヤードを超え、多用するのが蝉川のスタイルだ。最近は「刻むゴルフ」も覚え始めていたが、「世界アマ」の時にJGAナショナルチームのガレス・ジョーンズコーチから「もっとドライバーを打て」と言われて攻める思考を思い出した。

「ドライバーを多用することでいろんな意味でチャンスが広がります」とビッグスコアが出やすくなる。今大会は左右にOBがあるなどタイトなホールが多く、ドライバーを使わない選手も多いが、「レベルの高いプロたちの伸ばしあいなので、僕が武器のドライバーを使わないと勝負できない」とドライバーを多用してこの日の「61」につなげた。

4日競技の「世界アマ」では2位に5打差の単独首位から出た最終日に逆転されて2位に終わり、チームとしてもメダルを逃した。「ここで負けてしまうと負け癖がついてしまうのは経験上わかっています。ここで勝つか、負けるかで自分の人生が変わってくると思いますので、克服しないといけない壁だと思って明日臨みます」。昨年大会は同学年の中島啓太が史上5人目アマチュア優勝を遂げ、今年はプロとして出場している。中島をライバルとし、追い越す気持ちを強く持つ蝉川が史上6人目のタイトルに挑む。(文・小高拓)

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