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石川遼が目指す低リスクで攻撃的なゴルフ 「ミスしたときに初めて正しい判断かわかる」

石川遼が目指す低リスクで攻撃的なゴルフ 「ミスしたときに初めて正しい判断かわかる」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年9月2日 08時02分

5本のウェッジで150ヤード以内をピンポイントで狙う
5本のウェッジで150ヤード以内をピンポイントで狙う (撮影:鈴木祥)
フジサンケイクラシック 初日◇1日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7541ヤード・パー71>

石川遼といえば、ミスを怖れない攻撃的なゴルフで、何度も勝負所でスーパーショットを放ちファンを魅了してきた。しかし、最近は「まぐれのないゴルフ」という言葉を多用し、ボギーのリスクを回避するのと引き換えにバーディ率が低下。速球派だったピッチャーが年を重ねて技巧派にシフトするように、かつては『ボギーを打ってもそれより多くバーディを獲ればいい』というゴルフだった石川もスタイルを変えつつある。あの攻撃的なゴルフはもう見られないのか。

石川遼がウィークなオーバーラピングにチェンジのなぜ【写真】

石川遼が18歳で賞金王に輝いた2009年。バーディ率は4.42で1位、パーキープ率は84.85%で15位、平均ストロークは69.93で1位だった。賞金ランキング18位で終えた昨季は、バーディ率は3.79で21位、パーキープ率は85.76で10位、平均ストロークは70.49で8位。ボギーの数を見ると、09年は84ラウンドで200個(2.38個/1R)、昨季は80ラウンドで186個(2.32個/1R)だった。スイング改造中でショットが安定してない影響はあるとはいえ、明らかにバーディの数は減り、少しだけボギーも減っている。

「いいショットを打てば、それはそれで良かったとなるんですけど、ミスになったときに初めて正しいジャッジをしていたかどうかがわかる」。ツアーで戦う選手たちのレベルになれば、ピンを狙ってうまくいけば高確率でピンに絡む。石川はミスをしたときにそのショットの真価が問われると考えている。

「例えば、ギリギリのクラブでマン振りして、下を抜けてショートすれば、ピンのすぐ手前のバンカーに目玉になったりする。それに対して、長いクラブを持ってミスしたときは奥のラフにポンとこぼれれば、すごくやさしいアプローチが残る。どちらもハマったらベタピンにつくショットを打ってはいるんですけど、ミスしたときに結果が変わる」

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