それでも手嶋はツアー8勝を挙げる実力者。22回目の出場となった15年大会を初めて制し、全英オープンへの切符を手にしたこともある。その全英オープンの舞台となったのは“ゴルフの聖地”と称されるセントアンドリュース。大会初日には最終組でスタートしてホールアウトしたときは午後9時半ころ。終盤トリプルボギーを叩いて予選通過できなかった。楽しい思い出と苦い出が入り混じるが、一言でいうと「夢心地」。忘れられない経験になった。
今年の全英オープンの会場も、手嶋が出場して以来のセントアンドリュース。『またこの試合で出場権を獲得して出場というのは…』という質問もぶつけられたが、手嶋は「いや〜、僕は(笑)」と控えめ。それでも、色あせない思い出は手嶋を後押しするかもしれない。
ミズノ契約プロは合計16名の出場。今年契約を結んだ大学生プロ、21歳の平田憲聖から53歳の手嶋まで、幅広い選手がフィールドに並ぶ。プレッシャーを力に変えて、ミズノブルーで埋め尽くしたい。(文・笠井あかり)