バーディがほしい16番を終えると、184ヤードの17番パー3が待っている。「4番のパー3も17番も今回はティを動かして使うので、毎日同じティで打つわけではありません。200ヤードのときもあれば、150ヤードのときもある。4番アイアンで打っていたのが、次の日は8番アイアンになったり。そのあたりはヨーロピアンツアーとかUSPGAのパー3の戦略を取り入れたりしています」。17番はグリーンの左手前の池があるため、距離によってピンを果敢に狙うのかセーフティに乗せるのかの判断が迫られそうだ。
■北東の風が吹くとコースの難易度が増す
このコースは「やませ」と呼ばれる北東寄りの風が吹くことを想定して作られている。「南風だと5番と16番のパー5がフォローになるので、やさしくなるんです。良いスコアが出るときは南ベースの風が吹いているとき。それが東系の冷たい風が入ってくると、4番パー3も17番パー3もアゲインストになるし難しくなる。そういうふうに作られているんです」。現在の予報では、予選ラウンドは南寄りの風、決勝ラウンドは北東の風が吹く。週末はコースの雰囲気がガラッと変わるかもしれない。
それでも田島は、「我慢比べ」よりも「バーディ合戦」を期待している。「今回はたくさんのギャラリーの方が入ってくれることを見込んでいるので、できるだけバーディを獲って楽しんでもらえるようなセッティングにしています。優勝スコアは17〜20アンダーくらいまでいってほしいと思っています」。
田島が期待しているのは、桂川有人、岩崎亜久竜といった下部のABEMAツアー上がりの若手たち。ジャック・ニクラスのコースで躍動するのは、若手かそれともベテランか。バーディ合戦が予想される4日間の戦いに注目したい。