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パターの「インサートの有無」で一番変わるのは、“打感”ではなく“やさしさ”【ギア豆知識】

パターの「インサートの有無」で一番変わるのは、“打感”ではなく“やさしさ”【ギア豆知識】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年3月25日 15時47分

最新モデルで言えば、オデッセイの『TRI-HOT 5K』シリーズがその最たる例となっている。『TRI-HOT 5K』では、比重の大きいタングステンをヘッド前方やトゥ・ヒールに配置することでブレード型にも関わらず、マレット並みに高い慣性モーメントを実現している。そんな設計ができたのは、比重の軽いアルミニウムを使ったり、軽く打感がコントロールしやすい「ホワイトホットインサート」を採用することで余剰重量を生み出しているからだ。

実際、『TRI-HOT 5K』シリーズのパターを打つと、慣性モーメントの高さからか、ヘッドの入りが一定して、コロがりが明らかに安定しているように感じられる。モノとしての性能を考えたときに、インサート有のパターはかなり優位にあると考えてよいだろう。

とはいえ、それだけで語れないのがパターというクラブでもある。たとえば、インサート有で性能を高めたパターは、芯を外して打っても、それが感触として伝わりづらいという特徴がある。これはメリットであると同時に、人によってはデメリットと感じるかもしれない。

ゴルフで上達するには、スイングしたときに、芯で打てたかどうかのフィードバックがあることは非常に重要。その意味で、単一素材で削り出したインサート無しのパターは、芯が色濃く感じられて、その分、打点のズレがわかりやすい。削り出しのパターを好むプロが多いのも同じ理由で、ストイックに自分を高めようと思ったら、ミスがしっかりミスになったほうが良い場合もあるのだ。

何にせよパターはさまざまな距離を打ったり、あえて芯を外したりと入念に試打をするのがおすすめだ。可能なら、普段使用しているのと同じボールで試打できると、自分にとって心地よい打感のパターを選びやすくなるはずだ。(文・田辺直喜)

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