中島啓太が21年ラストマッチへ　日体大次期キャプテンが「部活にも参加しながら」日本シリーズ出場

＜カシオワールドオープン　最終日◇28日◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知県）◇7335ヤード・パー72＞

今年のゴルフ界の話題をさらったひとり、中島啓太（日体大3年）がトータル11アンダーの14位タイで大会を終えた。来年の「マスターズ」出場を決めた「アジアパシフィックアマチュア選手権」優勝から凱旋帰国。自主隔離期間中の胃腸炎や新型コロナのワクチン接種による体調不良を乗り越え、最後は堂々のプレーを見せた。

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それでも持ち味のショートアイアンが機能せず内容には不満が残る。「パーを重ねる感じ」というラウンドが続いた。2日目の後半からは45ホールボギーなし。この点には及第点をつける。

今年は世界アマチュアランキング1位に君臨し、日本だけでなく世界からも注目を浴びた。そのなかで「日本アマ」制覇、9月の国内男子ツアー「パナソニックオープン」では史上5人目となるアマチュア優勝も果たし、最大の目標だったアジアアマも制した。そんな長かったシーズンも、いよいよ来週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で終わりを迎える。

そんな日本シリーズの舞台は大学の寮から車で20分。「部活にも参加しながら出ようかと」と、次週のプランを明かした。

忙しく試合に出続けたため、パナソニックオープン終了直後に大学に行って以来、部活のほうには顔を見せていない。「キャプテンになっていると思うので。監督からも来いと言われていますし、みんなにも会いたい」。大学生であることを忘れさせるような快進撃を見せてきた中島が、来週はツアー出場に加え、大学にも顔を出すという。

不在としていたあいだに大学の施設にバンカー練習場もできたというが、「まだ見ていなくて、早く見たい」と、久しぶりにゴルフ部メンバーと会うのが楽しみ。朝からは日本シリーズ、そしてプレー終了後、夕方からは一人の大学生に戻る予定。過密日程だったシーズンの締めくくりも、また忙しくなりそうだ。（文・高桑均）