ハンマー投げでも、ゴルフのスイングでも、上体が早く目標方向に開いてしまうと、遠くに飛ばすことはできない。上体を開かずに下半身リードでスイングするには、『ガニ股』がポイントだと藤田はいう。
「切り返しで一瞬、ガニ股にすると、上体が開かずに下半身リードで下ろすことができます。同時に捻転差も大きくなるので、回転力も上がるんです」。切り返しで沈みこんで『ガニ股』にすることで、ネジを巻かれたような状態になり、下半身が先行して体が一気に回転していくのだ。こうして、51歳はテクニックを磨いて、20代の選手たちに負けない飛距離を維持している。