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石川遼、米下部ツアーQTへは“自然体”で あくまでも1試合としてチャレンジするのみ

石川遼、米下部ツアーQTへは“自然体”で あくまでも1試合としてチャレンジするのみ

配信日時:2021年9月29日 15時16分

QT挑戦も気負わず自然体で
QT挑戦も気負わず自然体で (撮影:米山聡明)
バンテリン東海クラシック前日◇29日◇三好カントリー倶楽部西コース (7,300ヤード・パー71)>

昨年は新型コロナの影響で中止となったが、今年から冠スポンサーを新たにして開催される「バンテリン東海クラシック」。50年以上の歴史を持つ大会だが、2009年の優勝者として、歴史の1ページを彩っているのが石川遼だ。火曜日はインコースのグリーン周りを中心にチェックしたが、大会前日は金谷拓実、前週の「パナソニックオープン」で史上5人目となるアマチュア優勝を飾った中島啓太(日体大3年)と3人で練習ラウンドを行った。

豪華な練ラン!? 話題の3人が1枚に収まる【大会フォト】

以前から金谷らと、今週の水曜に練習ラウンドを共にする約束をしており、たまたま中島が先週勝ったことで、ツアーでアマチュア優勝を飾った3人が顔をそろえた形となった。同じ埼玉県出身で、石川の弟である航(日体大4年)と中島が昔から仲がよかったこともあり、今から5、6年前にラウンドしたことがあるという石川。その当時から中島のポテンシャルが高いことを認識していたが、先週は同じ舞台に立ち、「あれだけ飛んで曲らないドライバーショットは素晴しいですし、ラフからしっかりとピンに寄せているのも、ライを見極めや自分の距離を把握しているからでしょう」と、成長の跡を感じとっていた。

当の石川は10月19日から始まる米下部ツアー、コーンフェリーツアー予選会のセカンドステージに向けても調整を挙げていきたいところだが、ゴルフの調子は今ひとつだという。「ショットもスイングも満を持してという状態ではないですね。イメージのばらつきが出ていますし、今は自分が取り組んでいることに集中するだけです」と、目指すスイングの完成やショットの精度を上げることに専念する。

周囲が思っているほどQTにもこだわらず、ゴルフ人生の中の1試合としてとらえるだけで、あえて照準を合わせることはしないという。ゴルフ人生の岐路には立たされるが、そこですべてが決まるわけではないという考え方だ。もちろん、わざわざ出場するためだけに米国までいく気はない。「ゴルフの状態と成績が比例するわけではないと思います。その時点での自分の技術を引き出し、マネジメントなど頭をフルに使って挑戦したいですね」と、ファイナルステージへ向けてベストを尽くして臨む。たとえ失敗しても、今の時点での自分がどこまでQTという厳しい条件の中で通用するのかを確かめ、今後に生きる反省材料をしっかりと持って帰ってくるつもりだ。

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