「傾斜がこれだけあるのに速い。難しいですけど、楽しんでできました。無理だと思ったら割り切って、決めて打つ。それを徹底しまして、楽しめた」というのは、初出場の強みでもあるだろう。
一方で、「無観客ですけど、やっぱり特別な感じがある」と、毎年トップ選手が集う大会独特の雰囲気や、高揚感も肌で感じていた。特にそう思わせたのは、同組の藤田の存在。17回目の出場で、日本シリーズ3勝を誇る大会の顔とも言える。
「パンパンっと3アンダーまで行かれて、そのまま折り返して。パターを決めて打つまでが本当に速くて、どんなラインでも決して緩んでいない。パターのライン取りにおいて、本当に感銘を受けたというか…ギャラリーになっちゃいました」と、熟練の技とすごみを間近に感じた。「今回初めて体感して、こういう経験は自分の糧になる。4日間で、いろいろトライしていきたいです」。今年の4日間は、いつか優勝者として出場メンバー入りしたときの力になる。