ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

『国内の移動も1日がかり』、『食事は自室に1人』 試合中も“隔離”の昨年覇者・今平周吾の苦労

『国内の移動も1日がかり』、『食事は自室に1人』 試合中も“隔離”の昨年覇者・今平周吾の苦労

配信日時:2020年11月20日 08時04分

「後半は体が回るようになった。だんだん良くなってきた」。今平は1番、2番を連続バーディとすると、7番パー5でもバーディ。最終9番ホールをボギーとしたが、イーブンパーまでスコアを戻し、44位タイで初日を終えることができた。まずまずのプレーを見せた今平は「オーバーパーを打たなくて良かった」とコメント。「相性のいいコース」だけに、トップと6打差はまだまだこれからの位置だ。

プレー以外の面ではどうだったのか?ラウンドでは消毒係が付いて、キャディの柏木一了(かずのり)氏の手指を毎ホール消毒、他の選手と2mの間隔を空けてプレーしなければならなかった。食べ物や飲み物などで今平が出したゴミは、同じ消毒係がビニール袋に入れて、一般のゴミ箱ではなく、しっかり分けて処理。ホールアウト後は、クラブを外で消毒。今平と柏木氏以外が触れないように、キャディバッグはキー付きロッカーで翌日まで保管される。

「いつもとはルーティンが違うので違和感はありました。2m離れることは意識しながら回っていました。皆さんが良い環境を作ってくれたので気持ちよく回れています」と今平。キャディバッグを担いだ柏木氏は、グリップを触らずにクラブの受け渡しを行い、ボールは直接手渡しではなく、投げたボールをタオルでキャッチしなければならなかった。「大変ですけどオリンピックや今後のことを考えると、前向きにやらないといけない」と柏木氏はいう。毎ホールの消毒には「もう指紋がないです」と笑う。

予選ラウンドで今平と同組になった香妻陣一朗は「2m以内に近づいてはダメと言われて、気を付けながらやっていました。カップが近くなると、どうしても近くなってしまうので、やりにくさはあった」とプレー後に語った。その香妻も今平同様に後半調子を上げ、最終2ホールの連続バーディでイーブンまでスコアを戻した。

6番ティイングエリアではこんなシーンも。帯同している専属係員が晩ご飯のメニューを確認していたのだ。今平は誰かと外で食事に行くことができないので、宿泊している部屋で1人、ルームサービスを食べる。宿泊するコテージに戻ってからの注文では間に合わないので、プレー中に今平の希望を聞くこととなった。

多くの人の協力があって実現したディフェンディングチャンピオンの出場。無観客大会でギャラリーはいないが、今平を応援する人はいつもよりきっと多いだろう。(文・下村耕平)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JGTOツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    終了
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト