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“ドライバー抜き13本”の不調を経て 19年は優勝で締めくくり【石川遼の2019年】

“ドライバー抜き13本”の不調を経て 19年は優勝で締めくくり【石川遼の2019年】

配信日時:2019年12月31日 12時00分

今季3勝目にクラブが宙を舞う!
今季3勝目にクラブが宙を舞う! (撮影:鈴木祥)
「日本プロゴルフ選手権」での3年ぶり優勝から、今シーズン最多となる3勝を挙げた石川遼。2017年終盤に国内ツアーに復帰し、見事に復活を果たした1年となったが、腰痛によるツアー離脱や連続予選落ちなど順風満帆とはいかなかった。そんな激動の1年を開幕戦から振り返る。

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■米ツアー2戦からの不振 ドライバー抜きの“13本”戦略も
「ZOZO Championship」、「WGC-HSBCチャンピオンズ」と米ツアー2試合を終えての国内初戦は、沖縄の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」。それまでの好成績から一転、初日に「75」と出遅れて95位タイ発進。ZOZO-からドライバースイングにばらつきを感じ始め、同大会でも思うように振れずにドライバーに苦戦した。

「何かつかめるまでは、打たないほうがいい」という決意から、2日目はドライバーを抜いて参戦。代わりのクラブも入れず、13本で臨むという異例の1日となった。「振り切っていないから曲がる。不安があってボールに合わせてしまう限りは、キャディバッグに入れることはないと思う」。ドライバー抜きで迎えた2日目は、「72」で回って84位タイ。国内ツアーでは、「中日クラウンズ」の棄権を除いてシーズン初の予選落ちとなった。

翌週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でも完全に復調には至らず、初日に3バーディ・6ボギー・2ダブルボギーの7オーバー・74 位タイと大きく出遅れ。「コンディションが難しかったですし、いくつかミスショットもありましたが、徐々に良くなってくれれば…。スコアは悪いけど、次に進むためには必要なラウンドだったと思います」と厳しい戦いが続く。試行錯誤を続けながら臨んだ2日目は「75」と巻き返せずに予選落ちとなったが、「昨日からやっていることは一貫して同じだが、良くなってくる過程のなかでは仕方ないこと。波があると思うし、自分が焦っても意味がない」と復調を目指す中で2日間を終えた。

■19年は優勝締め 最終戦で今季最多の3勝を達成
再浮上が待たれる中で迎えたホスト大会の「カシオワールドオープン」では、初日に3バーディ・ノーボギーの「69」をマーク。残りの3日間も崩れることなく10位タイと、久々のトップ10入りとなった。

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