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今平周吾、自身初の年間複数回Vで2年連続賞金王に大きく近づく!

今平周吾、自身初の年間複数回Vで2年連続賞金王に大きく近づく!

配信日時:2019年11月24日 15時04分

高校時代、米国へゴルフ留学をしているように、海外志向は昔からある。いつかは米ツアーの舞台で戦いたいが、そのためにはショット力はもちろん、ショートゲームに至るまでゴルフのレベルを上げなければいけないと考えていた。特にショットの精度を上げる意識は強い。数年前に持ち球をドローボールからフェードボールに変えたのも方向性をアップしたいからだし、今季の途中から右足に体重を残したままインパクトを迎えるスイングに改造しているのも、飛んで曲らないボールを打つためだ。

ニュースイングはまだ完成していないが、今大会では運のいいことに、初日、2日目を松山英樹、米ツアートップの飛ばし屋のキャメロン・チャンプ(米国)と同組でのラウンドとなった。2人とも右足に体重を残しながらインパクトを迎えるタイプだ。しかも、チャンプは今平と同じフェードヒッター。その弾道を目に焼き付けることで、自分のスイングに足りないものを補おうとした。

「ボクの場合、全体的なイメージを重視するんです。具体的にクラブをどう下ろしているとかではなく、クラブヘッドの軌道やボールの浮き上がり方、どれぐらい左に打ち出して右に曲げるかなど、そういうすべてを頭にインプットすることで、打ちたい球に応じた体の動かし方ができるようになるタイプなんですよ」

超感覚派であり、天才肌の今平ならではのスイング論ではあるが、いいイメージをつくれたことが、3日目の「66」につながり、最終的に優勝の要因にもなった。

過去、男子ツアーで2年連続賞金王を達成したのは、青木功尾崎将司、中嶋常幸、片山晋呉の4人しかいない。当然、史上5人目の座を狙いにいくつもりだが、「賞金王は最終戦である日本シリーズJTカップの最終日、前半のハーフを終えたときに考えるようにしたいですね」と慎重な発言。今回の優勝でも慢心せず、自分の足元をしっかりと見ている今平だけに、その可能性は果てしなく大きい。(文・山西英希)

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