遼もアマ松山のプレーに脱帽！「さすがマスターズ出場者」

＜日本オープンゴルフ選手権　初日＞◇14日◇愛知カンツリー倶楽部(7,084ヤード・パー71)

　愛知県にある愛知カンツリー倶楽部を舞台に開幕した、国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権」。この日ギャラリーを最も沸かせた10代は石川遼ではなかった。主役は石川と同組で回ったアマチュアの松山英樹。石川と同級生の松山は大ギャラリーを前にアマチュアらしからぬ落ち着いたプレーをみせ、石川と並んで3アンダー4位タイスタートを切ってみせた。

3年分の成長の証みせた！遼、3アンダー4位タイ発進

　アジア・アマチュア選手権を制し「マスターズ」出場権を手にするなど今最も勢いのあるアマチュアとして今大会に登場した松山。圧巻は3連続バーディと勢いに乗って迎えた16番パー3だった。松山が4番アイアンで放ったティショットはピン手前に着弾すると、そのまま転がってあわやホールインワンというスーパーショット。これにはブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)も石川遼もギャラリーと共に拍手喝采。「ギャラリーの前でプレーした経験も少ないはず。上手いとかでは片付けられないものを今日はみせてもらいました。本当にすごい。さすがマスターズ出場者ですね」同級生の賞金王もそのプレーぶりに舌を巻いた。

　記者会見でも石川の松山に対する賞賛はやむことはなかった。「ものすごく自然体でプレーしていました。1番のティショットにも度肝を抜かれましたね。ジュニアの頃からポーカーフェイスの選手だったけど、大きな舞台に立ってもそれは貫かれていた」と淡々としたプレーぶりに目を丸くしたかと思えば、「アマらしいプレーは1つもなかった。17番でもパーパットをオーバーしたけど2メートルのボギーパットをきっちり決めてくるあたりスキがない。優勝争いをする力があると思う」と最大の賛辞を贈っていた。明日も同組でプレーする石川と松山。プロとアマの違いはあれど、存分に躍動する2人の19歳が大舞台を盛り上げる。

【初日の順位】
1位：ハン・リー(-6)
2位：藤田寛之(-5)
3位：クリス・キャンベル(-4)
4位T：甲斐慎太郎 (-3)
4位T：川根隆史 (-3)
4位T：石川遼 (-3)
4位T：松山英樹 (-3)※
4位T：上井邦浩 (-3）
9位T：金庚泰（キム・キョンテー） (-2)他9名