北海道にある小樽カントリー倶楽部を舞台に開催されている、国内男子ツアー「サン・クロレラ クラシック」の3日目。この日はサスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドが行われた。第3ラウンドにコースレコードを叩き出しトータル9アンダー8位タイに浮上した石川遼に負けず劣らず、上位陣でも激しい戦いが繰り広げられている。
「誇りに思う」遼、圧巻コースレコード“63”!
首位でスタートしたディネッシュ・チャンド(フィジー)は、前半の13番パー5でイーグルを奪う幸先の良い立ち上がりを見せる。直後の14番、さらに17番でバーディ、18番はボギーとしたものの、前半だけで3つスコアを伸ばしてみせる。そして圧巻は4番パー3。5番アイアンから放たれたティショットはカップに吸い込まれホールインワン。離れ業でリードを広げにかかる。しかし、そのチャンドを猛追したのが1つ前の組で回った高山忠洋。前半だけで4つスコアを伸ばすと、終盤6番から怒涛の4連続バーディを奪い“64”でフィニッシュ。8つスコアを伸ばしトータル15アンダー首位タイでチャンドと並び最終日に臨む。
ホールインワンの瞬間は見逃したチャンドだが「ギャラリーのアレ(歓声)で入ったのがわかった」とニコリ。明日に向けては「自分は自分のゴルフ。人は人。後は結果」と淡々とコメントした。一方の高山は「本当に久々。ガツガツいきたいです。家族に優勝をプレゼントできたら」と気合い十分。「今日はおじいちゃんの命日なんです。ちょうど去年のこの試合の日曜日で。ミスしてもいい所いったり。見守ってくれていた感じがします」と空から見守ってくれている祖父にも優勝を誓った。
【第3ラウンド順位】
1位T:高山忠洋(-15)
1位T:ディネッシュ・チャンド(-15)
3位:リャン・ウェンチョン(-14)
4位T:べ・サンムン(-9)
4位T:平塚哲二(-9)
6位T:丸山茂樹(-7)
6位T:H・T・キム(-7)
8位T:石川遼(-6)他5名
14位:池田勇太(-5)