そんな筆者の気持ちを代弁するかのように「予選突破できる」と話したのが、同伴競技者として、2日間をともにしたハン・リー(米国)である。
「今のショットを見ると確かに飛距離はありませんが、ショートゲームがとてもうまい。チップインもあったし。パターも余裕があるし、いいフィーリングが出ている。全部1パットだよ(笑)」。
リーは予選突破以上のところも見えるという。「予選突破どころかエージシュートできると思うよ。2日目も長いのを入れていたし、スタートは良かったしね」。3度目となる偉業達成も予感させた。
「本当にジャンボさんはかっこいいね。プレーにオーラがある。同組になったら緊張しますがとてもうれしい。すごく頑張っているし、いつも一緒にプレーするときは勉強になります。私が11年に日本に来たときから、ジャンボさんは私にとても親切にしてくれます。ラウンドの後には私にレッスンしてくれることもあります。とてもありがたい。頑張って欲しいです」
ファンだけでなく、ライバルである同伴競技者からも愛される71歳のプレー。ショットの状態がもう少し上がり、試合勘が戻り3パットなどの細かいミスがなくなれば、初めてエージシュートを達成した13年の「つるやオープン」以来となる、決勝ラウンドが見えてくる。そんな予感をさせる4カ月ぶりの実戦だった。もっとも、こんなことをいうと「俺はそんなところを目指してない!」とおしかりを受けそうだが…。(文・秋田義和)