最新『9W』&『UT』の性能を試打でチェック
今回はメーカー各社から発売されているロフト角24度前後の『9W』3モデルと『UT』3モデルを用意。弾道計測をしながら試打を行い、弾道や打感、寛容性、夏のラフを想定したソールの抜けなどの性能をチェックし、多角的に評価を行った。チェックしたのは以下の2名。
▪️海老原秀聡(左)
鋭い感性で性能を見抜く
えびはら・ひであき/1990年生まれ、東京都出身。中央学院大学卒業後、プロテストに一発合格。現在はアマチュアのレッスンに注力して異r。鋭い感性を生かして、ギアやモノの性能を的確に分析する
■田辺直喜(右)
QT出場経験を持つゴルフライター
たなべ・なおき/1985年生まれ。JGTOのQTに出場するなど、プロゴルファーを目指した経験を持つゴルフライター。レッスンやギアなど、ゴルフに関する知識は豊富。
今回の評価項目
1:打感
インパクトしたときの打感がしっかりか、ソフトかを5段階で評価。数字が高いほど、しっかり
2:弾道
平らなライから打ったときのボールの上がりやすさを5段階で評価。数字が高いほど、高弾道
3:反発性能
フェースの反発力の高さでしっかりボール初速が出るか。パワー以上に飛ばせるかどうか
4:寛容性
芯を外してインパクトしたときに飛距離ロスや曲がりがどれだけ小さく抑えられるか
5:ソールの抜け
ソールの接地面積や形状によって、スムーズに抜けるかどうか。夏ラフなど、ライへの対応力が高いか
飛ぶ安心感でショットの成功率が上がる
170ヤード以上の距離をアイアンで届かせるには、難しい5Iなどを使う必要があり、大きなミスになりやすい。海老原秀聡は、ミスに強くて飛距離の出る9番ウッドやユーティリティを活用すべきと話す。
「クラブの構造上、アイアンはボールが上がりにくく、距離を出すにはパワーと技術が必要です。そこで活用したいのが、高さと距離の出る9WとUTです。飛ぶ安心感があれば、リラックスしてショットに臨めますし、グリーンオンする確率も高くなります。9Wはヘッドが大きく、クラブが長めの分、同じロフトでも、より高い弾道で飛距離を出せます。一方、ユーティリティは2インチ以上、短くなる分、圧倒的に振り抜きやすいことが特徴です。9Wよりもやや低い弾道になります。最新モデルはどちらも直進性が高く、ソールの抜けも進化しているので、夏ラフ対策にもおすすめ。好みの振り心地や弾道で最適な1本を見つけてください」(海老原)
9Wのベストバイはパワーがなくても飛ぶ『ゼクシオ14』
今回は9Wとユーティリティ、それぞれのカテゴリでベストバイを決定。9Wはダンロップの『ゼクシオ14 FW』の評価が高かった。
9Wはヘッドの奥行きがある分、重心が深くなる。そのため、インパクトでロフトが寝やすく、シャフトの長さもあって、高い打ち出しで飛距離を稼ぐことができる。中でも『ゼクシオ14』は強い弾きと寛容性で、パワーがなくても安定してキャリーを出せるクラブに仕上がっていた。以下、評価を行った9Wの詳細を解説していく。
【評価S+】ダンロップ『ゼクシオ14 FW』
実勢価格:64,900円
評価:S+
SPEC
ロフト角:23度(#9)
ライ角:59度
長さ:42インチ
ヘッド素材:マレージング鋼
フェース素材:HT1770M
打感:3.5
弾道:4.5
反発性能:🌸
寛容性:🌸
ソールの抜け:◎
コンパクトかつフェース向きも真っすぐでターゲットに構えやすい。ボールを高く打ち出しながら、つかまった強弾道でキャリーが伸びる。フェースの弾きが強く、芯も広いのでオフセンターヒットでも飛距離ロスが小さい。
【評価S】ロイヤルコレクション『VX FW』
実勢価格:57,200円
評価:S
SPEC
ロフト角:24度(#9)
ライ角:60.5度
長さ:41.25インチ
ヘッド素材:SUS17-4、タングステンウェイト
フェース素材:HT1770M
打感:4
弾道:5
反発性能:◎
寛容性:🌸
ソールの抜け:◎
リーディングエッジが前に出ていて、ボールを拾いやすい。ロフトも多く見えるので、やさしく上がる安心感がある。ネジレの少ない強弾道でやさしくキャリーを稼げる。弾くよりも乗る感覚が強く、適度な操作性も備える。
【評価S】キャロウェイ『クアンタム ミニスピナー FW』
実勢価格:67,100円
評価:S
SPEC
ロフト角:24度(#9)
ライ角:61度
長さ:41インチ
ヘッド素材:17-4ステンレススチール、カーボン、スクリューウェイト
フェース素材:カーペンター455スチール
打感:2
弾道:5
反発性能:◎
寛容性:◎
ソールの抜け:🌸
ややオープンな顔で、引っかけが出にくく、フェードボールが打ちやすい。中高弾道でしっかりスピンが利くので、イメージ通りの弾道でグリーンを狙っていける。フェースでボールをキャッチするようなソフトな打感も特徴。
『G440』は飛びと寛容性を両立したUTの名器
ユーティリティのカテゴリでベストバイを獲得したのは、発売以来、根強い人気を誇るピン『G440 ハイブリッド』だった。
ユーティリティは、ウッドとアイアンのちょうど中間のサイズになる。重心が浅めでスピンと高さを抑えた強弾道ボールを打ちやすいことが特徴だ。シャフトが9Wよりも4〜5番手短くなるので、当てやすく、弾道の操作もしやすい。以下、評価を行った3モデルの詳細を解説していく。
【評価S+】ピン『G440 ハイブリッド』
実勢価格:57,200円
評価:S+
SPEC
ロフト角:26度(#5)
ライ角:59.5度
長さ:39.25インチ
ヘッド素材:17-4ステンレススチール、カーボン
フェース素材:FORGEDマレージング鋼C300
打感:5
弾道:3
反発性能:◎
寛容性:🌸
ソールの抜け:🌸
芯を意識しやすいフェースデザインとバランスの取れた美顔で圧倒的に構えやすい。やや低めの打ち出しで、弾道コントロールもできる。しっかりした純正シャフトで叩けて、ミスにも強い万能タイプのUT。
【評価S】グローブライド『オノフAKA UTウィングス』
実勢価格:49,500円
評価:S
SPEC
ロフト角:24度(#4)
ライ角:60.0度
長さ:39.25インチ
ヘッド素材:AMP355P、カーボン、ウェイトスクリュー
フェース素材:AMP355P
打感:4
弾道:2
反発性能:🌸
寛容性:◎
ソールの抜け:◎
フェースが大きく見えて安心感があり、大きめの音で強烈にボールを弾く。ヘッド自体も9Wに近い大きさで、やさしくつかまったボールが打てる。右に行かない安心感があって、スライサーにピッタリ。
【評価S】テーラーメイド『Qi4D レスキュー』
実勢価格:57,200円
評価:S
SPEC
ロフト角:25度(#5)
ライ角:59.5度
長さ:39.25インチ
ヘッド素材:450SS、カーボン、TASフロントウェイト
フェース素材:450SS
打感:2
弾道:3.5
反発性能:◎
寛容性:◎
ソールの抜け:🌸
シャープな見た目で、アイアン感覚に構えられる。ソフトな打感でフェースに乗る感触が強く、操作性が高い。スピン少なめの強弾道でグングン前に伸びるので、ハードヒッターが叩いて飛ばせる。距離を重視する人におすすめ。