「ジェネシス・スコットランド・オープン」のレンジにて、米国男子ツアーNo.1の飛ばし屋ローリー・マキロイ（北アイルランド）と地元出身の19歳の大学生による、2人だけのドライビングコンテストが行われた。

2人の戦いは、プロアマ戦に出場していた地元出身の19歳ルーベン・リンジー（スコットランド）が、レンジにいるマキロイを見つけ「ドラコンしませんか？」と思い切って声をかけたことで実現したという。ちなみにマキロイの平均ドライビングディスタンスは327.6ヤードで、現在ツアーランキング1位。

今回投稿された動画は、リンジーのショットを見守るマキロイの後ろ姿から始まる。リンジーがショットすると、マキロイはボールの行く先を見ながらゆっくりと近づき、測定器に目を移した。数字を見た途端に後ろを振り向き「ワオ！　374ヤード、ボールスピード195mph（約87m/s）」と驚いた表情を見せ、「これはノーチャンスだな」と苦笑いを浮かべた。

リンジーは身長188センチ、ウイングスパン（両腕を広げたときの長さ）195センチという恵まれた体格。マキロイは「僕はそんなにないよ…差が30ヤード以内だったらハッピーだな」と言いながらアドレス。お馴染みのフォームから放たれたボールは352ヤードを記録し、目標としていた30ヤード以内の差に収めることには成功した。

しかし、米国男子ツアーNo.1の飛ばし屋はさぞ悔しかったのだろう。「まあ、ボールスピードが190mph（約84m/s）近く出ることが分かったからよかったよ。何も問題ないさ」と、冗談交じりの負け惜しみを言ってレンジから立ち去った。

今季米国男子ツアーのドライビングディスタンスでトップを走り続けているマキロイ。新たなライバルの出現に、脅威を感じているような、それでいてワクワクしているような表情に見えた。触発されたマキロイが、今大会で驚異的なビッグドライブを見せるのではと期待してしまう。