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デコボコ道も泥水の中もパワフル走行! EV化されたメルセデスベンツの新Gクラスがすごかった

プレミアムな輸入車の販売は絶好調。都市部を中心に町中には4ケタ万円クラスのプランドがたくさん走っているのを見かける。そのなかでも雄といえば、メルセデスベンツのGクラスで、芸能人御用達としてもよく話題に上る。そのGクラスがこの度、マイナーチェンジを受けて進化。さらにEVも加わった。その実力、どれほどのものか、試乗してみた!

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年1月11日 17時30分

マイナーチェンジを受けて、デザイン面もより洗練されたものとなった。Gクラスならではの強烈な存在感は今まで通り
マイナーチェンジを受けて、デザイン面もより洗練されたものとなった。Gクラスならではの強烈な存在感は今まで通り

プレミアムな輸入車の販売は絶好調。都市部を中心に町中には4ケタ万円クラスのプランドがたくさん走っているのを見かける。そのなかでも雄といえば、メルセデスベンツのGクラスで、芸能人御用達としてもよく話題に上る。そのGクラスがこの度、マイナーチェンジを受けて進化。さらにEVも加わった。その実力、どれほどのものか、試乗してみた!

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EVになってもGクラスはめちゃくちゃタフ

走りのモードセレクトはセンターのスイッチで行う。見晴らしや見切りがいいのはGクラスの持ち味。写真はAMGで、デザインはさらに精悍なものとなる

走りのモードセレクトはセンターのスイッチで行う。見晴らしや見切りがいいのはGクラスの持ち味。写真はAMGで、デザインはさらに精悍なものとなる

EVモデルも追加というと、エンジンの代わりにバッテリーとモーター、制御ユニットを積んで作ったイメージが強いし、実際に世の中に増えつつあるEVは実際にそのような作りだ。しかし、EVモデルであるG580は違った。もちろんバッテリーに溜めた電気でモーターを回すという構造的には同じなのだが、まず大きく違うのはモーターが4つ付いていること。つまりひとつの車輪にひとつのモーターが付いているのだ。しかもひとつのモーター出力は一般的なEVに採用されているものと同等で、トータルで587馬力を発生する。まさにモンスターだ。ちなみに一充電あたりの走行距離は530kmである。

タイヤを独立して制御できるというのは画期的なことで、まず試乗して驚いたのがGターンだ。これは左右のタイヤを逆方向に回してその場でグルリと車体を回転させるもので、戦車の超信地旋回と同じ。そしてもうひとつがGステアリングで、ハンドルを切った方向の後輪だけ止めることで、超小回りが可能となる。どちらも公道不可で、砂利道などの滑りやすい路面でしか使用できないが、最先端のEVとはなにかをまざまざと見せつけられた。

シートは高級なナッパレザーを使用していて、ふんわりと体を包みこんでくれる感じだ

シートは高級なナッパレザーを使用していて、ふんわりと体を包みこんでくれる感じだ

EV、ディーゼルともにオフロード性能も抜群

一般的な乗用車ではありえない走り。EVでも水に浸かってもショートなどのトラブルはなく、問題なく走れるのはさすがだ

一般的な乗用車ではありえない走り。EVでも水に浸かってもショートなどのトラブルはなく、問題なく走れるのはさすがだ

あまりに町中で見かけることが多いだけに、オフロードでの走りがあまり想像できないのがGクラスでもある。おネダンも高いし。今回はオフロードコースを走ることができたのは貴重な体験で、デコボコが続くモーグルコース、そのまま後ろにひっくり返るのではないかというほどの急な坂、そしてタイヤが隠れてしまうぐらいの泥水の中など、これでもかというほどの悪路ばかりを難なく走破できたのには驚かされた。しかもテクニックは必要がなく、スイッチでモードを選べばあとは車両側でやってくれるので、アクセルを踏んだり戻したりするだけ。

EVのG580に加えてディーゼルモデルのG450dも同じコースを試乗したが、こちらはスイッチでの選択がG580よりも多いが、駆動系はEVほどシンプルではないので仕方がないだろう。スイッチでの選択が多いというだけで、選んでしまえば通常と同じ感覚で走ればいいので、とくに困ることはない。

それぞれの車輪にモーターが付いているので、接地状態がバラバラになるこのような状態でもなんなくこなす。車輪が浮いてしまっても大丈夫だ

それぞれの車輪にモーターが付いているので、接地状態がバラバラになるこのような状態でもなんなくこなす。車輪が浮いてしまっても大丈夫だ

Gクラス人気の秘密、抜群のオンロード性能

パワーを使い切らずとも、ゆったりと流すだけでもその実力を体感できる。ひとことでいうなら、極上の走りだ

パワーを使い切らずとも、ゆったりと流すだけでもその実力を体感できる。ひとことでいうなら、極上の走りだ

最後にチェックしたのがオンロード性能だ。まずG580はモーターならではのパワフルさはさすがといったところ。Gロアと呼ばれる排気音風のサウンドを出すこともできるので、ただ静かに淡々と走る感じはなくて、ドライバーの心をうまくくすぐってくれる。ちなみにGロアは消すこともできる。

そして今回のもうひとつの目玉であるガゾリンモデルのAMG G63にも試乗ができた。こちらは4リッターのV8ツインターボをベースにしたハイブリッドで、走り出しだけ押してくれるマイルドハイブリッドを採用している。マイルドと付くものの侮るなかれで日本車の同じシステムよりもパワフルな48Vなので、加速は凄まじいものがある。調べてみると、0-100km/hはたったの4.4秒で、これはG580を上回る数字だけに納得。まさにモンスターSUVだ。

これほどのハイスペックを誇りながら、乗り味はガッチリというよりもむしろしなやかで乗り心地もいい。このあたりは電子制御がふんだんに取り入れられたサスペンションが効いているのだろう。Gクラスというと背が高いだけに走りは不安になりがちと思うかもしれないが、それは初代あたりの話で、今やまったくそのようなことはなし。存在感十分の見た目と、パワフルでしなやかな走りなど、売れているクルマはやっぱりそれ相応の実力があるわけで、今回のマイナーチェンジで、さらにその人気が高まることは確実だろう。

ゴルフ場に乗り付けても映えるデザインだ。今回試乗したのは新色のハイパーブルーマグノで、絶妙な色合いだ
当然のことながら、ラゲッジは広大だ。オプションで用意されるプレミアムラゲッジボードは下が物入れになっていて、収納力がアップする。ゴルファーにはとくにありがたい装備だ
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ゴルフ場に乗り付けても映えるデザインだ。今回試乗したのは新色のハイパーブルーマグノで、絶妙な色合いだ

Mercedes-Benz G 580 with EQ Technology Edition 1
◆全長_全幅_全高:4730×1985×1990mm ◆車両重量:3120kg ◆モーター形式:交流同期電動機 ◆総電力量:116kWh ◆システム最高出力:432kW(587ps) ◆最大トルク:1164N・m(118.7kg-m) ◆ミッション:─ ◆WLTCモード一充電走行距離:530km ◆定員:5人 ◆価格:2635万円


文/近藤暁史【MUSHROOM】

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